Release Date / Dec. 6th 2012
ハワイ出身者として、オバマ大統領に次ぐ世界的有名人となったブルーノマーズ。2010年10月にリリースした前作「Doo-Wops & Hooligans」はデビュー作ながらも全米国内のみで2013年3月現在までに180万枚以上を売り上げ、主要代表国別ではUKにて150万枚以上、ドイツで40万枚、オーストラリアで28万枚、カナダで24万枚、そしてここ日本でも10万枚のゴールドディスク認定となった。アルバムからの大ヒット曲”Just the Way You Are”は翌年グラミーアワードの「Best Male Pop Vocal Performance」にて受賞を果たし、自身のプロデュース・プロダクション“The Smeezingtons”も「Producer of the Year」にノミネート。その制作実力が高く評価された結果として、同年グラミーの「Record of the Year」ではCee Lo Greenの“Forget You”とB.O.Bの“Nothin’ on You”2曲の制作で驚異のノミネートを果たした。ここまで世界の目が向けられると、本2作目の制作では重圧なプレッシャーで押しつぶれされてしまうのでは?と思いがちだが、そこはブルーノが成せる技。軽い裏切りあり、思い悩むほどのラブソングあり。このアルバムを手に取る方々は、改めて“The Smeezingtons”と言うプロデューサー・チームの音楽的アプローチに驚きを隠せないだろう。アルバムからは2012年10月にシングルカットされた“Locked Out of Heaven”が当たり前のように全米チャートの1位を獲得。現在までに米国内のみで300万枚を売り上げる大ヒットとなった。続くセカンド・シングル“When I Was Your Man”はピアノ弾き語りによる、こってりとした失恋曲。3月9日付全米シングルチャート10週目にチャートインにて、現在が最高3位という記録。まだまだ上を狙う位置におり、チャートの反響を除いて考えても、この曲は素晴らしい作品であり、世界中の男性が心を痛めるハートブレイク・ソングであることは間違いない。意外なところでは、ここにきてヒットを飛ばしまくっている大物プロデューサーBenny Blanco(最近ではリアーナのDiamondsやマルーン5のPayphone)との共作“Natalie”や、若手DJで今まさに旬音とされているリミキサーDiploを迎えた“Money Make Her Smile”にも注目。個人的には60年代R&Bサウンドの“If I Knew”やプリンス再来を思わせる“Treasure”も大音量で聞きたい1曲。レゲエ愛好家からも絶大な支持を得続けている理由は“Show Me”を聞けば解消。音楽のカテゴリーを超えてブルーノ・マーズMusicが丸ごと楽しめる、そんなアルバムだ。
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