Rihanna / Anti

Release Date / Jan. 28 2016
アンチ(初回生産限定価格盤)
何ともお騒がせなリリースであろうか?2012年リリースの「Unapologetic」以来となるスタジオアルバム「ANTI」を発表したリアーナの事である。本来なら昨年2015年に発表されるはずだったリアーナの「ANTI」。アルバムに先行する形で既に3枚のシングルを発表し、その中でも特にカニエ・ウェストとポール・マッカートニーをゲストに迎えた‘‘FourFiveSeconds’’は、ビルボード・シングルチャート最高4位を記録する等、ニューアルバムに向けて順調な滑り出しを見せたかに思えた。更に昨年10月にはアルバムタイトルが「ANTI」になる事までアナウンスされたもののレコーディングが長引き、発売は延期に。今作の延期は、一説によるとメガヒットを飛ばしたアデルの「25」とのバッティングを避けたとの見方もある。(これが真相だとすると、現行ミュージックシーンにおけるアデルの存在感は恐ろしいものがある)
しかし年を跨いで2016年に入ると、仕切り直しとばかりにドレイクをフィーチャーした‘‘work’’を1/27に突如リリース。その2日後に「ANTI」をサプライズリリースするはずだったと言う事だが、‘‘work’’発表と同じ1/27にダウンロードサイトのTIDALにて誤ってアルバム丸ごと無料ダウンロード出来てしまうという前代未聞のエラーが発生!すぐさま公式での限定無料ダウンロードの体をとったものの当然の如くSNSで拡散されてしまい、無料で100万以上の数のダウンロードがされたという。これを受けて2日前倒して正式リリースせざるを得なかった「ANTI」だが、無料ダウンロードの宣伝効果は抜群?だったのか、リアーナにとって2作目となるビルボード・アルバムチャート1位を獲得。それも無料ダウンロード分は反映されずにだ。もちろん今回のドタバタ劇が後押しになった事は否めないが、作品自体が‘‘work’’を始め良曲揃いのアルバムであることは間違いない。昨年にリリースした3枚のシングルはどれも収録されておらず、レコーディングが長引いての発売延期というのも頷ける内容の練られよう。ヒットを記録した‘‘FourFiveSeconds’’をカットするのは勿体無い気もするが、それだけ他の曲にも自信を持っている証拠か。
(DJ YU-1)

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