Katy Perry / Smile

Release Date / 28 Aug. 2020
インスタグラムのフォロワー数は何と1億人超え!そして本業の方では過去にも3枚のスタジオアルバムをビルボードチャートのトップに送り込むなど、文字通りにポップスター街道をひた走るケイティ・ペリー。更には俳優のオーランド・ブルームとの間に第一子が誕生したという、正に幸せ絶頂のタイミングで発表したニューアルバムのタイトルが『Smile』ですってよ?これはちょっと狙い過ぎなのでは?いやいや狙って出来る芸当なら、とっくの昔から皆がやってるって話でしょう?もはやキラキラと輝き過ぎて嫉妬する気すら起きないケイティが放つ『Smile』はアルバムタイトル曲の”Smile”を聴けば分かると思うが彼女の原点回帰とも言える王道のポップスに清々しさを覚えるくらいのアルバムとなっている。そう、そんなアルバムで全編に渡って作詞を担当したケイティだが、そのリリックに込めたテーマとはズバリ「笑顔や元気、回復力、パワー、癒し」・・・。まるで週刊少年ジャンプばりにポジティブな要素がテンコ盛りで胸焼けしてしまいそうなのだが、肝心の楽曲プロデュースでは一流どころがガッチリと脇を固めてくれています。例えば、世界的DJとして名を馳せるゼッドが担当した”Never Really Over”や、チャーリー・プースがプロデュースしてシングルカットもされた”Daisies”等は非常に楽曲としてのクオリティも高くまとまっていて、ケイティのポジティブなメッセージを更に際立たせる事に成功している。また、絶賛ヒット中のタイトル曲”Smile”のリミックスではラッパーのディディをゲストに迎える事により全ジャンル的にも隙のないアルバムにまで昇華しているではないか。
うん。今作はケイティ曰く「例えマスクで表情が見えなくても笑顔になれる作品」だそうなのだが、その言葉に嘘偽りの無い素晴らしいアルバムだと断言する。そして、米・ビルボード誌にはケイティ・ペリーこそが現在のチャートのトップに君臨するテイラー・スイフトの対抗馬の本命だとまで言わせた『Smile』。最新チャートの結果としてはテイラーの『Folklore』の牙城は崩せなかったが、作品の親しみ易さとしては『Smile』の方に軍配が挙がると言っても過言ではないのではないか?(あと、2020年下半期はテイラーが売れ過ぎて仕方ないとか言っときます)

DJ YU-1

PAGE TOP