Justin Bieber / Changes

Release Date / 14 Feb. 2020

前作「Purpose」のリリースから5年も経過していたとは・・・いや、なんとも時が経つのは早いもだが、この5年の空白期間はジャスティン・ビーバーという稀代のスーパースターが若きポップスターから大人のトップシンガーへとシフトチェンジする為には必要な期間だったのだろう。思えば前作「Purpose」の時点で既に将来を見越してなのか、サウンド的にはこれまでのポップなものからアーティスティックな方向へと舵を切っていたジャスティン。そして、なにもこの「Purpose」以降の5年間も普通に大人しくしていた訳では無かったのだ。DJキャレドやエド・シーラン、グッチ・メインにポスト・マローン、ダディ・ヤンキーらの作品に次々と客演していく様子は、さながらレコーディングの千本ノックの様で、そこにはかつてのお騒がせセレブだった頃のジャスティン・ビーバーの幼さは見てとれない。むしろ、この客演の合間にも薬物依存やライム病と闘い、更には結婚までも経験した事で自立した1人の大人へと成長したのではと思わされるくらいだった。さて、ここで満を持してドロップした5年ぶりのスタジオアルバムが「Changes」なのだが、その出来栄えはどうだろうか?それは今作からの先行シングルである”Yummy”を聴いて貰えれば分かると思うが、今回はストレートにR&Bなサウンドを打ち出してきた事が伺える。そう、これまでも自らのサウンドを〈R&Bieber〉と表現してきたジャスティンだが、この〈R&Bieber〉の世界観が今作「Changes」で完成に近づいてきたと考えられるのだ。またヒップホップ的なトピックスで言えば、トラヴィス・スコットやポスト・マローン、クエヴォにリル・ディッキーといったラッパー達がゲストで参加。いや、これまでも数々のラッパーと共演してきたジャスティンなのだが、以前の楽曲ではラッパー達がゲストと言う文字の通り、ただの”お客さん”に感じる場面も少なく無かった。だが、今作ではゲスト達との共演が〈ヒップホップ/R&B〉として見事に成立しているでのはないか?うん。恐らくこの辺のサウンドが〈R&Biber〉としてのゴールだったのだろう。聴いていて素直に格好良いと思えたくらいで、もうゴシップなセレブのジャスティンの姿は何処にも見当たらなかった。むしろ今作「Changes」は、純粋に一人のアーティストの作品として聴く事を推奨する。さて、最新のチャートでは当然の様に初登場1位を獲得したジャスティンだが、今回はどこまでセールスを伸ばせるのか?もう本当に一人前のアーティストになっちゃって・・・世界中から殺害予告をされてた頃のヤンチャさが懐かしいくらいだよ(笑)
DJ YU-1

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