Post Malone / Hollywood’s Bleeding

Release Date / 6 Sep. 2019

相変わらずのジャンル不明な世界感だが、抜群のエンターテイナーぶりで今作も大成功のセールスを納めそうだ。という訳で、俳優でもありながらラッパーとしてもシンガーとしても存在感を増すポストにポスト・マローンが最新作となる「Hollywood’s Bleeding」をリリースした。先程はポスト・マローンをジャンル不明と評したが、今現在のシングルチャートのトップ10に送りこんでいる4曲を聴いてみると、その作風の振れ幅の広さというか、彼がいかにジャンルレスなアーティストなのかが良く分かるだろう。まぁ、このトップ10入りした4曲の中でもヤング・サグをゲストに迎えた‘‘Goodbyes’’や、スワエ・リーをフィーチャーした‘‘Sunflower’’なんかは比較的分かり易いヒット曲かも知れない。だが、同時に売れている‘‘Circles’’ではいきなり爽やかなポップスを全開させ、また‘‘Take What You Want’’にいたってはゲストとして参加したオジー・オズボーンの名をおよそ30年ぶりにヒットチャートの10位以内にランクインさせてみせた。いやぁ、改めてアルバムのゲストのクレジットを見てもオジー・オズボーンの名前だけ違和感を感じる(笑)いやしかし実際に聴いてみると、それ程の違和感を感じないことに驚いた。むしろオジー・オズボーンが参加した‘‘Take What You Want’’は今作「Hollywood’s Bleeding」の中でもお気に入りの一曲ですらある。ところで肝心のアルバム自体のセールスであるが、つい先日にテイラー・スウィフトが「Lover」という傑作をチャートに炸裂させたばかり。うーん、これは流石に分が悪いかと思っていたら、なんと女王テイラーを2位に抑えて初登場1位を獲得してしまったポスト・マローン。これで自身2度目のビルボードチャート1位獲得となったが、この勢いは本物か?2019年のグラミー賞では4部門にノミネートされただけに、来年のグラミーでは更なる飛躍の期待大かも。

(DJ YU-1)

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