Release Date / Mar. 30 2018
ここ最近・・・特に直近の1年以内でもTLC、112、エクスケイプと90年代にブレイクしていたR&Bグループが立て続けにリバイバルアルバムを発表している格好のガールズグループ・シーン。再結成ブームが到来!とまでは言わないが、久々に名前を聞くグループの健在ぶりを確認する機会が増えてきたのもまた事実。そんな中、またまた久しぶりの新作をドロップしたガールズグループが、本稿の主役アン・ヴォーグである。彼女達は90年代には‘‘Hold On’’、‘‘Free Your Mind’’、‘‘Don’t Let Go(Love)’’などの大ヒットを飛ばし、アルバムのトータルセールスも2000万枚以上と、まさに時代を代表するガールズグループといっても差し支えないだろう。だが、ここ最近のリバイバルグループと同じく全盛期以降はメンバーの脱退と新加入を繰り返しつつも、徐々に露出が減っていくアン・ヴォーグは2004年の「Soul Flower」から14年もの間に渡りアルバム発表から遠ざかってしまう。そんな彼女達が今作「Electric Cafe」発表のプランを公表したのは約3年前の2015年の事である。それから2016年にはシングル‘‘Deja Vu’’、そして2018年に入るとニーヨが作詞を手がけた‘‘Rocket’’を発表するなど、にわかにアルバムリリースの気運が高まってきたアン・ヴォーグ。特に‘‘Rocket’’の方は約14年ぶりにアダルトR&BチャートでTOP10入りを果たすなど、グループの復活を世間に印象づける一曲になったのでは?それからいよいよドロップされた「Electric Cafe」である。タイトルにエレクトリックとあるように制作開始当初はEDM寄りのアルバムにする予定だったようだが、蓋を開けてみればEDMというよりもオーセンティックなR&Bのような印象を受けた。制作開始時からシーンの流行が変わった事も関係しているのかもしれないが、個人的にはEDM寄りでは無くこちらの方向性で正解だったと思う。いや、オーセンティックなR&Bどころかスヌープがラップで参加した‘‘Have A Seat’’に至っては70年代のディスコサウンド全開な曲に仕上がっているし、むしろ筆者としてはアルバム内ではこれが一番好きな曲だったりする。はい。‘‘Have A Seat’’はアナログ盤でシングルカット希望です(笑)
(DJ YU-1)
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