Pitbull / Planet Pit

Release Date / June 17th 2011
Planet Pit
昨年リリースした「Armando」がスパニッシュ・アルバムだったのに対し、本作は英語圏に向けた新作ということもあり、全米アルバムチャート最高位7位と好記録、マイアミから夏本番のパーティーチューンが解禁となった。ゲスト・ラッパーとしてもリリース前からお騒がせのピットブルだが、中でもジェニファー・ロペスとのコラボレーション“On The Floor”はアメリカはもとより、世界の主要国でヘヴィーローテーションとなり、チャートの1位を独占。J-LOが10年以上かけて築いたミュージック・キャリアにおいて、最も成功したシングルとなったのは言うまでもないが、それを支えたのはピットブルのサポートなしでは考えられない。同様にEnrique Iglesiasの“I Like It”、そしてUsherの“DJ Got Us Fallin’ in Love”にもゲスト・サポーターとしての役割をきっちりと果たし、ここ1~2年間はパーティーソングをグイグイと牽引、そのタイミングでリリースされたのが本作となった訳だ。ここ数年の間にヒップホップ界においてもパーティーソングの流れは4つ打ちの影響を逃れることは出来ないが、今回のアルバムのプロデューサー人選は思い切りその流れへとシフトを切ったようで、スパニッシュ特有のアタック感を残しつつも、ハウス界を始めメインストリームでも超売れっ子となったDavid GuettaやKe$haのデビュー作で一気に花が咲いたDr. Luke、クリス・ブラウンの“Yeah 3x”やB.O.Bの“Airplanes”など絶妙なポップ路線でヒット曲を連発するDJ Frank E、現在“Party Rock Anthem”が大ヒット中のデュオLMFAOのRedfoo、”Hotel Room Service”などを手掛けピットブルとは抜群の相性を誇るJim Jonsinなどなど、プロデューサー陣のクレジットを見ているだけでもワクワクする内容だ。アルバムの先行シングルとして全米総合シングル・チャート1位を記録した“Give Me Everything”はAfrojack流パンチの利いたトラックに乗せてNe-Yoの軽快なメロディー、そしてセクシーモデルのNayer(おまけ?)が参加。その他のゲストにはMarc Anthony、T-Pain、Sean Paul、Enrique Iglesias、Chris Brown、Kelly Rowland、Jamie Foxxなど。

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