Jacob Latimore / Connection 2

Release Date / 26 April 2019
R&Bシーンでは、何年も前から次世代のスター候補として名前が上がっていたくらいだから、ジェイコブ・ラティモアが今年でようやく23歳になるという若さにも、この度リリースしたスタジオ・アルバム「Connection 2」が自身の2ndアルバムになるという事実にも驚かされた。(彼は、もう少し多作なイメージだったから未だにオリジナルアルバムが2枚という少なさが意外だったのだ)そう、今作「Connection 2」を聴いてみてもジェイコブ・ラティモアというシンガーからは何枚もアルバムをドロップしてきたベテランの様な安定感を感じるくらいだ。だが、彼の初期の楽曲のミュージックビデオを改めて見てみると確かに数年前まであどけなさが残る少年だったことが思い出される。それもそのはず、ジェイコブの初のメジャー契約は14歳の頃だ。だからこそ、その当時から役者としての活動まで開始した次代のスター候補生にしては、ややヒットに恵まれていないキャリアを歩んでいる様にも見える。とは言えジェイコブ・ラティモアというアーティストは、シーンに爪痕はしっかりと残していて、特に2014年にT-ペインをゲストに迎えてスマッシュヒットを記録した‘‘Heartbreak Heard Around The World’’は日本でもダンスフロアのリアクションが良かったと記憶する。そして、2016年の初のメジャーアルバム「Connection」を経ての今作「Connection 2」はどうだろうか?決してチャートを掻き乱すようなヒットは飛ばしてはいないが、個人的には好きなタイプの作品だったりする。例えばアルバム1曲目の‘‘Heartbreak Made Me’’ではジョン・Bが2パックをフィーチャーしたヒット曲‘‘Are U Still Down?’’のトラックをさりげなくサンプリングしていたり、今作からの先行シングルとなる‘‘Come Over Here’’のミュージックビデオではキレの良いダンスでも楽しませてくれたりと、この引き出しの多いアルバムは何回リピートしても飽きがこないではないか。
そうだった!ジェイコブ・ラティモアは今作がまだ2枚目のアルバムがと言っても、まだまだ若いといっても、ミックステープは10代の頃から何枚も出していて、役者としても評価が高い生粋のエンターテイナーだった。これは御見逸れしました。そんな今作はオーセンティックなR&Bが好みの方にはドンピシャの完成度の高さでは?
(DJ YU-1)

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