OJ Da Juiceman / Not From Concentrate

Release Date / Jan. 19th 2011
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Gucci Maneが主催する1017 Brick Squadのメンバーとして活躍するダウンサウスのハーコア・ラッパー。現在Brick Squadには大成功を収めているWaka Flocka FlameやWooh Da Kid、Frenchieなどが在籍、サウス系のクルーの中でキッズから断トツの人気を誇る。これまでに数多くのミックス・テープをリリースしているが、初のメジャー作「The Otha Side of the Trap」はそれまでミックス・テープに収録していた中から選りすぐりのトラックをピックアップし09年1月にリリースされた。アルバムはRapチャート9位を記録した他、同年にR.Kellyがリリースしたアルバム「Untitled」に収録されていた“Supaman High”フィーチャリングでも注目を集めた。この曲はシングル・カットされR&B/Hip Hopチャートで最高46位止まりに終わったが、OJの名を二次的に世間に知らせる役割を果たすには充分であった。彼の最大のヒット曲は何と言ってもGucci Mane をフィーチャーした“Make Tha Trap Say Aye”であるが、アンダーグラウンド・シーンでは今だ根強いコア・ソングとして親しまれており、個人的には2000年代ダウンサウスのベスト10にも数えたい1曲だ。さて、本作も数多く出回っているミックス・テープの1作に過ぎないのだが、ここにきてメジャー2作目となる「The Otis Williams Jr. Story」がリリースされる噂があること、そして本作がそのアルバムの名刺代わりになっていることで取り上げさせてもらった。作品にはBrick Squadの看板プロデューサーDrumma BoyやLex Luger、JUSTICE Leagueが参加。フィーチャリングには勿論Gucci Maneを始め、Wooh Da Kid、Yo Gotti、Spice 1など。Ne-Yoをシンガーに迎えた“Everything”にも注目が集まりそうだ。アトランタの下町で育ち8回の銃撃にも生き抜いたOJのメジャー2弾「The Otis Williams Jr. Story」に期待が高まる中、本作「Not From Concentrate」を聴いて軽いジャブを味わって欲しい。

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