Release Date / 10 May 2019
ラテン・ミュージック界の大御所にして俳優としてもコンスタントに活動するマーク・アンソニー。これまでのアルバムセールスは全世界で1200万枚以上、更にグラミー賞は2度、ラテン・グラミー賞に至っては5度に渡り受賞を記録した文字通り”ラテンの帝王”と呼べるシンガーだ。またゴシップ好きのリスナーにはジェニファー・ロペスの元夫としても注目を集めたことだろう。そんなマーク・アンソニーの最大の特徴はプエルトリコ系アメリカ人というバックボーンを活かした二刀流シンガーっぷりではないかと思う。そう、英語もスペイン語もネイティヴに操れる彼はスペイン語ではサルサ、英語ではPOPSと巧みに作風を使い分けるのだ。これまでにもサルサ・アルバムは6枚、POPSのアルバムは3枚リリースしている”ラテンの帝王”の約6年ぶりとなるアルバムのタイトルは「Opus」。今作はラテン界の大物プロデューサーにしてマーク・アンソニーの盟友とも言えるセルヒオ・ジョルジとの共同制作だ。という事は「Opus」は当然サルサ・アルバムという事になる。収録された曲達のタイトルもスペイン語なのでさっぱり読めません(笑)とは言えスペイン語が分からなくとも、今作が放つサルサのリズムの心地良さは分かるつもりだ。小気味良いリズムとは正にこの事で、まるでアメリカ圏を拠点とするアーティストのアルバムとは思えないラテンクオリティは感服モノである。それもそのはず、マーク・アンソニーは世界一売れたサルサ・アーティストとしてギネス認定されているくらいだ。そもそもハナっからセールスでは本場のスペイン語圏のアーティストを凌駕していたというワケか。流石は”ラテンの帝王”恐るべし。
(DJ YU-1)
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