Jamie Foxx / Hollywood: A Story Of A Dozen Roses

Release Date / May 15 2015
Hollywood : A Story Of A Dozen Roses (Deluxe Version)
日本では俳優としての知名度が高いジェイミー・フォックス。2004年の映画「Ray/レイ」でのアカデミー主演男優賞受賞のインパクトが強いが、シンガーとしても実力派のエンターテイナーだ。そんな彼が約四年振りとなるアルバム「Hollywood: A Story Of A Dozen Roses」をリリースした。コメディアンとしてデビューし、後に俳優としてトップスターへの階段を駆け上がったジェイミー・フォックスだが、大学では音楽を専攻するほどアーティスト志向が強く、キャリア初期からシンガーとしての成功も視野に入れた活動を水面下でしてきたという。2014年のミュージカル映画「アニー」でも存分にその歌唱力が披露されたが、今作「Hollywood: A Story Of A Dozen Roses」では熟年R&Bシンガーとしての実力を楽しむ事が出来る。

年齢差約20歳のクリス・ブラウンをゲストに迎えた‘‘You Changed Me’’では甘い美声のハーモニーを奏で、跳ねるようなビートが特徴的な‘‘Tease’’はアーティストとしてベテランラッパーの域に達したファレルが参加したアッパーチューン。パート3まで展開される‘‘Dozen Roses’’がキーとなるアルバム全体の構成も面白い。一通り聴いてみたがどの曲もクオリティが高く、俳優が本業の片手間に作ったアルバムでは無い事はすぐに分かる。今作を聴けばジェイミーの歌い手としての表現力の豊かさに引き込まれてしまうだろう。他にもラッパーのワーレイやファボラスが参加し、プロデュースではヒットメーカーのファレル・ウィリアムスらの楽曲が今作に華を添える。シングルカットされ、そこそこのヒットとなったDJマスタード作‘‘Party Aint’ A Party’’が諸事情により御蔵入りしてしまった事は残念だが・・・果たして日本の俳優にここまで本気の音楽を作れる人間がいるだろうか?(いたらゴメンなさい)アメリカのエンタメ業界恐るべし。

DJ YU-1

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