Release Date / Jan. 13 2017
2002年からスタートし、全米中を熱狂の渦に巻き込んだオーディション番組『アメリカン・アイドル』を御存知だろうか?日本でも幾多のオーディション企画からスターが誕生したが、どうやらオーディション好きは万国共通のようで『アメリカン・アイドル』からも数多くのスター、いやスーパースターが誕生している。同番組からは栄えある第一回目(シーズン1)の優勝者ケリー・クラークソンを筆頭にシーズン2の優勝者ルーベン・スタッダードなど、番組からデビューして即アルバムチャート1位を獲得するアーティストが続出。これはリアリティを重視した番組の構成が視聴者にウケたからに他ならないが、オーディション挑戦者の実力が確かな事もまた事実。その証拠に『アメリカン・アイドル』では優勝を逃したにも関わらずデビューを勝ち取り、スター街道を歩むアーティストも多数いる。有名どころでは、2代目フレディ・マーキュリーとして世間を騒がせたアダム・ランバート、同番組出身では初のグラミー賞とアカデミー賞をダブルで獲得したジェニファー・ハドソンあたりか?そんな華やかな『アメリカン・アイドル』出身者にしてはいぶし銀?の活躍を見せるのが本稿の主役ダニー・ゴーキーだ。同番組ではシーズン8で3位に食い込みメジャーデビューのきっかけを掴んだダニー。オーディションで3位とはいってもデビューアルバム「My Best Days」はアルバムチャートで初登場4位を記録。ここでも『アメリカン・アイドル』の影響力の強さを感じるが、番組優勝候補者だったダニーの実力あってこそのセールスであろう。先日リリースされたばかりのダニーの最新アルバム「Rise」でも彼の歌の聴き易さは健在。老若男女問わず親しめる王道ポップスと言ったところか。まぁ、少し意地悪な見方をすれば・・・例えば完全に自分の居場所を確保したアダム・ランバートあたりと比較すると、ダニーは‘‘人気オーディション番組出身’’というイメージに助けられている面も多々見られる。だが、それを受け入れるだけの懐の深さをアメリカのオーディエンスが持ち合わせていることが羨ましい。これが日本のオーディション番組だったら、いつ迄たってもタレントシンガーのレッテルを貼られたままだっただろう
(DJ YU-1)
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