Release Date / 8 Apr. 2022
From カナダの実力派シンガー = Tanika Charles。2017年に発表した『Soul Run』は、自身にとっての1stアルバムながらも地元のカナダではグラミー賞に位置づけられる〈Juno Awards〉を獲得する等、それはもうセンセーショナルなデビューだった事は記憶に新しい。そして、この度は傑作との呼び声の高い前作『The Gumption』以来となる3rdアルバム『Papillion de Nuit -The Night Butterfly』をリリースした Tanika Charles。今作も期待を裏切らない彼女らしいソウルに溢れた鉄板の1枚となっている。
まず、アルバム発表前にドロップされた2曲のシングル “Frustrated” , “Hold Me(Like a Grudge)” が今作の方向性を示していると思われるのだが、両曲ともオーセンティックな生音のオケにハスキーな Tanika Charles のヴォーカルが絡み合う極上のメロウチューンとなっている。例えるならば、ブルーノートやコットンクラブといった趣きのある会場でしっとりと聴くのにピッタリなナンバーなのだ。(どなたかプロモーターの方は是非とも彼女をコットンクラブに呼んで下さい)更に、それだけではなく自身と同じくカナダ出身のフィメール・ラッパーである DijahSB をフックアップした “Different Morning” , または跳ねる様なビートがコミカルに鳴り響く”Rent Free” や “Honey Bady” など、ダンサブルな曲だってお手のものだったりする Tankia女史・・・と、ここまではケチの付けようの無い R&B作品となった今作『Papillion de Nuit -The Night Butterfly』だが、ここで筆者的にも嬉しいニュースが入ってきた。そう、今作がフィジカルでもリリースするに当たってアナログレコードでの発売も決定!これはメロウな新譜を探しているDJには吉報と言えるだろう。
DJ YU-1