Mila J / January 2018

Release Date / 5 Jan. 2018

シンガーの位置づけとしては実の妹のジュネイ・アイコに随分と差をつけられてしまった感のあるミラ・Jだが、先日に全6曲入りのEP「January 2018」を発表した。ミラ・Jと言えば約1年前となる昨年のバレンタインに全7曲入りのミックステープ「MilaULongTime」をリリース、更に2ヶ月後の4月には所属レーベルのモータウンを離れて新たなEP「Dopamine」を発表したばかり。これはかなりのハイペースで新曲をドロップし続けていることになるが、ミラは2013年のメジャーデビュー以降、なかなかフルアルバム発表の機会に恵まれていないのだからこの短期間に何枚もEPを小出しにするくらいなら纏めて1stアルバムにしてしまった方が有意義な気もする。ただ、昨年はレーベル移籍もあったりとミラ自身に不運が重なったことも否めない。それだけに今作「January 2018」をきっかけに念願のフルアルバム発表となるかどうか彼女のキャリアにとって正念場の1年になりそうだ・・・と思って今作を聴いてみると、飄々として良い具合に肩の力が抜けた曲達に驚かされてしまったではないか。この「January 2018」の収録曲がバラードばかりだからそう聴こえるだけかもしれないが、ミラ・Jというシンガーからは余裕のようなものさえ感じるのだ。なんと言っても収録曲の‘‘Happy New Year’’、‘‘Disclaimer’’、‘‘Missed Call’’なんかは新曲というよりかはスキット的な作りであり、むしろ今作から初のフルアルバムへの前哨戦というような気合いは感じられない。そして、もちろんこれは良い意味である。外野からしてみれば、妹のジュネイの方が売れていて不憫に見えがちなミラ・Jだが、案外本人は気にしてないないのでは?事実、彼女のことは生前のプリンスがフックアップしていたりと、アーティストとしてのポテンシャルは既に高いレベルにある。という事はきっかけ一つで大ブレイクするかもしれないが、このままマイペースな制作活動を続けている方が幸せそうに見えてしまうのだから評価に困る(笑)
(DJ YU-1)

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