VA / Wonder Land Party Pop for Boys&Girls

Release Date / Apr. 24th 2013
ワンダーランド:PARTY POP FOR BOYS&GIRLS
By Kana Muramatsu
どんなにある特定のジャンルが好きな人であっても、必ず耳にしていたり、なぜか脳内リピートしまくって、気づいたら口ずさんでた。なんてことがあるのが、いわゆるポップスと言われる音楽だ。ポップスとは、エンターテイメント界内での職業で例えるなら、モデル的な位置にあるのではないかと感じている。ファッション・モデル達は、あらゆるファッションを着こなせるように自分達を磨き続け美しくいることが必要なのと同時に、自分が着用することで、どんなファッションであろうと、その服の魅力を最大限に引き立てる裏方にもならなければならない。ポップス音楽とそのポップスを歌うアーティスト達の関係性は、そんなモデルとファッションの関係性と似ているように思える。どんなに素晴らしく歌が上手いアーティストであっても、いい歌に恵まれその声を活かせなければ、ヒット曲を出すことは出来ない。また、曲が最高にキャッチーで、ポップスの最高峰とも言われるような曲は、どんなアーティストが歌って(カヴァーも含め)も、タイムレスに残るポップスの名曲となる。お互いが引き立て合って初めて、世界中の人々が口ずさむような<神ポップ>になるのではないだろうか。
 
さて、夏を目前にして発売されたこの「神ポップ」コレクション。サブ・タイトル通り、まさに“パーティー・ポップ”満載のコンピレーションだ。2013年のための、となっているが、基本的に2012年に欧米でヒットした曲の数々。日本でも、そこまで大ヒットしなかったにせよ、どの曲も、少なくともサビを聴けば、「あぁ~~!」となるはずの曲ばかり。コンピレーションには初登場という、現在世界トップ・ボーイズ・グループのワン・ディレクション(通称1D)、同じくUK、そしてTV番組『Xファクター』出身で、1Dの先輩ではあるが人気としては後を追う形のJLS、最近はタブロイドにあまりよろしくない話題ばかりを振りまいているジャスティン・ビーバー、そして、その彼女のセレーナ・ゴメス(昨年別れたが最近復縁したらしい)、youtubeで話題となりデビューしたカーミン等若手から、圧倒的な歌唱力で、今ではポップス界の女王的存在のクリスティーナ・アギレラやワイルドな姐さんピンク、ハッちゃけてるように見えて実はとてもマジメ(プライヴェートも歌も)なケイティ・ペリーや大人を魅了するロックポップも歌うマルーン5等々、お馴染みのアーティストや曲もあれば、今回聴いて、アーティストと曲が一致する、なんてこともあるかもしれない。復活が決まったTLCの亡きレフトアイを彷彿するBecky Gをフィーチャーしたキュートなシェール・ロイドでは楽しい気分になり、マルーン5の”Payphone”を聴いてドライヴに行きたい気分になったり、日本のDJ KOMORIリミックスによるホット・シェル・レイの”Tonight, Tonight”はパーティーというより、カラオケで断然盛り上がりそう。これからは野外BBQや海水浴のシーズン。そんな時に、この1枚がポータブル・プレイヤーに入っていたら盛り上がること間違いナシだ。洋楽を普段あまり聴かない人達の耳にも優しい、楽しい、様々なシーンで<使える>定番ポップス・ソング集ということになるだろう。
 
ほらほら、そこの「洋楽ポップスなんてくだらない」と言ってるあなた。。。実はシャワー浴びながらメロディを口ずさんじゃったりしてるでしょ?”♪You don’t know you’re beautiful~~♪”とか、って。いいじゃない、楽しければ!!

PAGE TOP