Release Date / Oct. 27th 2010

以前からニーヨがマイケル・ジャクソンから受けた影響について、彼の作りだす音楽やヴォーカルアレンジを聞くことで十分に感じることが出来たが、本4作目はオフィシャルにてその影響力を発表。ThrillerやBadといった視覚的にも音楽を発展させたマイケルの功績を引き継ぐごとく、ニーヨが非常に興味を抱いている日本のアニメや漫画本、近未来小説のような分野とのコラボレーションを本新作で実現させている。その具体的取り組みに、今回のアルバムからシングル・カットされた“Champagne Life”、“Beautiful Monster”、“One In A Million”の3曲がストーリーとして映画仕立てに展開していくビデオ・クリップが挙げられる。物語はニーヨ演じるJeromeが地球の平和を守るためにスーパーマンのような不思議な力を手に入れる数年前にさかのぼる。悪者を次々にやっつけ、日々新聞にも取り上げられる中、シャンペーンを浴びるような毎日を送るのだが、最初に交わした掟の中に「女性に恋をしてはいけない」という、犯してはいけない掟を破ってしまう・・・今わかっているだけで、ここまでのストーリーが続くのだが、今回の映像とアルバム・タイトル『 Libra Scale』（天秤計）からも読み取れるように、「金」、「名誉」、「権力」、「愛」を測りにかけ、最終的にどこに決断を下すかというところに焦点が集まる。実際のPVでは映画の特殊技術を多用し、ダンス・シーンを基本に構成されマイケル顔負けの視覚的音楽がコラボレーションを果たした内容となっている。このNe-Yoのアイディアに基づき、映像を手掛けたのは業界随一のベテランでマイケルやジャネットを始め、80年代より数々のビデオ・クリップを制作しているWayne Isham氏。発売にはCDの他にこれらの映像を収録したDVDがセットとなったデラックス盤のリリース、更に国内盤は何らかの特典が付く模様。