Plies / Goon Affiliated

Release Date / Jun. 8th 2010

Goon Affiliated

 
1976年生まれ、7月で34歳を迎えるPlies(プレイズ)氏。現在ドック(野郎)からの支持率ナンバーワン、私のような親世代のヒップホップ狂は子供に隠れてiPodのボリュームを上げる始末。子供には聞かせたくないが(特に女の子の場合)自分は聞きたくて仕方ないという完全男目線のラップはやや中毒性あり。“Good D*ck”や“Becky”など男の象徴ブツを平気で歌うスタイルがアメリカ国内では女性軽視との声もささやかれるが、本人はちっとも気にしていないのだろう。私自身、実際にアメリカ人のパーティーで彼の曲をプレイするとフロアの女性陣がサーッと引いていく様子を何度も経験した。そんな彼でも受け入れられるPolow da Don が制作したKeri Hilsonとのコラボ曲 “Medicine”はあれだけラジオでヘヴィー・ローテーションだったのに本作には収録されていない。ミックステープを除いた正規盤でのリリースは本作「Goon Affiliated」で4作目となり、アルバムが封切られた週に56000枚を売上げアルバム・チャートの5位につけた。08年の暮れに発売された前作「Da REAList」はリリース初週に114727枚を売上げたが、年末のリリース商戦と重なり他のメジャーアーティストに食いつぶされ14位という結果だった。さて、今回の制作に関わったプロデューサー陣を紹介すると、J.U.S.T.I.C.E. Leagueが新たなフレイバーとして数曲で参加している他、OJ Da Juiceman やGucci Mane などの大御所サウス・サウンドを手掛け人気上昇中のZaytoven がフックの効いたトラックを提供している。これまで関わってきたDrumma Boy のクレジットが無いのは少々残念だが、アルバム全体で評価すると今まで以上にパワフル。大人になれないチョイ悪おやじの心(自分のこと)を見事に仕留める!

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