Release Date / 24 November 2017

〈パーティシーンに欠かせないセレブDJが年末にピッタリのソングリストを独自のトラックメイキングで昇華させたナイスな一枚！〉まるでCDショップの安易なポップのような書き出しになってしまったではないか（笑）でも今作はこれくらいのライトなノリでクリスマスに花を添えるくらいが丁度いいのかも？実は昨年の年末にも「Kaskade Christmas」なるクリスマスソングのリメイク・アルバムをリリースしていたトップDJのカスケード。前作の評価が高くて味をしめたのか、もしくはシリーズ物にしていくのかは定かでは無いが今年もこの季節になり「Christmas 2018」として続編をリリース。前作同様にクリスマスの定番ソングを耳障りの良いダンサブルなトラックにリメイクしているあたりは流石である。そのソングリストは日本人には馴染み薄い曲もあれば、誰しもが聴いた事のあるド定番まで含めて全17曲。その定番曲で言えば、あの‘‘Jingle Bells’’はアブストラクトに魔改造され、また日本では‘‘蛍の光’’として関わりの深いスコットランド民謡‘‘Auld Lang Syne’’をソウルフルなバラードに仕上げたりと、クリスマスアルバムであると同時にリミックス物としても楽しめる。とは言えやはり本題はあくまでクリスマス。各曲の所々で鳴り響く鈴の音や鐘、またはコーラスなどもクリスマス気分を高める演出だ。このクリスマス感とダンスミュージック感を両立させるバランス感覚はDJとして幾度も現場を沸かせてきたカスケードならではのものだろうか？そして今作は他にも‘‘Deck The Halls’’、‘‘Holy Night’’、‘‘Silent Night’’、‘‘The First Noel’’とクリスマスの定番中の定番も収録されている模様。 普段はこの手のジャンルを聴かない人でも気軽に聴けるところもポイントが高い。まぁ、細かい分析はこの辺にしといて残り少なくなった2018年をクールなクリスマスソングで楽しんでみては如何でしょう？
（DJ YU-1）