Release Date / 7 Sep. 2018
ナスリのイメージといえばカナダ発のレゲエ・バンド = Magic!のボーカリスト?それともジャスティン・ビーバーやクリス・ブラウン、ピットブル等のトップアーティストに数々のヒット曲を提供したことで知られるプロデュース・チーム = メッセンジャーズのメンバー?個人的にはどちらのイメージも強いのだが、そもそもMagic!の楽曲自体もメッセンジャーズ主導で制作されているので、このバンドのサウンドは良くも悪くもナズリの出来に左右されるといった見解で間違いないだろう。いや、これまでにMagic!の楽曲で出来の悪い曲なんてあったっけ?2014年にシングル・チャートにて6週連続1位を記録したヒット・シングル‘‘Rude’’でデビューして以降、1stアルバム「Don’t Kill The Magic」、2ndアルバム「Primary Colours」と立て続けに素晴らしいアルバムをドロップしてきた彼等だが、この度に発表された通算3枚目となるスタジオ・アルバム「Expectations」でもMagic!の真骨頂と言えるレゲエのエッセンスをバンドサウンドに取り入れた極上のプロダクションが楽しめるのだから、今更ながらナズリの才能に疑いの余地はない。そんな今作からの先行シングル‘‘Kiss Me’’は、かつて大ヒットした‘‘Rude’’を彷彿とさせるミディアムテンポの緩さがクセになる1曲。これがMV公開から僅か5日間で動画再生回数100万回を超えるのだから彼等の注目度の高さは相変わらずだ。この‘‘Kiss Me’’以外でも‘‘Appreciate’’、‘‘Darts In The Dark’’といったレゲエのフレイヴァが強めの曲から‘‘Core’’や‘‘More Of You’’といったスロウなバラードまで無駄の無いソングリストはリピートして聴いても飽きがこない。やはりレゲエと言えばサウンドシステムをバックに爆音を掻き鳴らすダンスホールのイメージが強いが今作「Expectations」は、Magic!のようなバンド編成でレゲエを聴くのも断然アリだと思わせるアルバムになっている。贅沢を言えばゲストアーティストとナズリの絡みも楽しみたかっが、その辺は次回作で堪能できるように期待してます!
(DJ YU-1)
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