Release Date / Jul. 6th 2010
デビュー15周年、通産9作目(ミックステープ等除く)のスタジオ・アルバム。7月24日付けのビルボード総合アルバムチャートにてデビューウィーク最高58位を記録。昨年発売の「Cocky & Confident」最高が49位、その前の「Reality Check(06年)」は1位を獲得したことを比べてみると、バック・グラウンドに違いはあるとは言え、若干力の入れ方に弱さを感じる。とは言え08年に妻と娘を殺害され、2年でここまで復帰できた精神力には拍手を贈るべきだろう。作品の内容自体は女性を対象に書いたきわどいリリックを中心に、毎度ジュヴィナイル節の分かりやすいフロー。今回の特徴はトラック数とゲストの少なさで全11曲中に迎えられているゲストは2曲のみ。1曲はAkonタイプの歌い手Verse SimmonsとJuvy Jr.(ジュヴィナイルの息子)が参加した「Nothing Like Me」。もう1曲がUTPの新生だろうか?Cape というハスラーを迎えたトラック「Drinks On Me」、シングル・カット候補のフロア向け曲。プロデューサーには前作でも数曲のトラックを提供したニューオリンズ出身のS8ightyが本作ではアルバムの半分を担当。Cash Moneyに影響を受けたバウンス・スタイルが印象的。シングル曲「Drop That Azz」(クリーン盤の表記はDrop That Thang)はYoung Moneyの作品でもクレジットを確認できたC. Smithがプロデュースを担当。中だるみのフロアを〆る、お騒がせのトラックになりそうだ。この曲のPVだが、正規作となる「Drop That Azz」の動画を見るにはYoutubeで成人確認が行われ、クリーン用(未成年)には激しく腰を振るバック・グラウンドのシーンがカットされているから面白い。ついにPVにも“Parental Advisory”のような警告が発される時代が来たのでしょうか?
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