Joss Stone / Water For Your Soul

Release Date / July 31 2015
Water For Your Soul
2012年のカバーアルバム「The Soul Sessions Vol. 2」から3年振り、オリジナルアルバムとしては「LP 1」から4年振りとなる新作「Water For Your Soul」をリリースしたジョス・ストーン。ソウルシンガーとして華々しいキャリアを過ごしてきた彼女だが、今作では様々なジャンルの音楽を取り込んだ事により今までの作品より更に重厚で聴き応えのある作品となった。ジョス曰く今回のアルバムはソウル、レゲエ、ヒップホップに留まらずインド音楽にまでインスパイアされたという。これまでもハービー・ハンコックやショーン・ポールとの共演に加え、御大ミック・ジャガーを中心として結成されたジャンルレスなグループであるスーパーヘヴィへの参加が話題となる等、様々な音楽と触れてきたジョス・ストーンだからこそ表現できる世界観がそこに広がる。
まず先行リリースされたシングル‘‘Stuck On You’’ではシタールというインド発の弦楽器が使用されているが、民族風な楽曲に寄りすぎる事無くフィードバックしていて心地よく響く。この‘‘Stuck On You’’同様にアルバム序盤ではメロウな曲が続き耳触りの良い印象だが、中盤から後半にかけてはジョスの声とレゲエサウンドの相性の良さが印象的である。作中の‘‘Wake Up’’や‘‘Harry’s Symphony’’といったレゲエのフレイヴァを感じる楽曲達は個人的に今作のハイライト。レゲエシーンの大物プロデューサー、デニス・ボーヴェルの起用がプラスに働いた結果だが、ジョス・ストーンというシンガーの新たな魅力が存分に引き出された。何度でも聴けてしまう魅力的なアルバムとなった「Water For Your Soul」だが、更に朗報なのが今作を引っ提げたツアーが日本でも10月に行われる事となった。その歌声は勿論の事、《世界一セクシーなベジタリアン》と称される美貌でも日本のファンを魅了しそうだ。
(DJ YU-1)

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