Ed Sheeran / ÷(Divide)

Release Date / Mar. 3 2017
÷(ディバイド)
今作は2017年上半期の大本命か?この勢いは間違い無くスーパースターのそれである。と言うのも、イギリス出身のシンガーソングライター、エド・シーランの3rdアルバム「÷(ディバイド)」が初っ端から快調に飛ばしているのだ。3月3日にリリースされた今作は初動で45万枚を超えるセールスを記録すると全米アルバムチャートでも初登場1位を獲得。いや、45万枚という数字は初動の売り上げとしては2017年最多であるのだから、チャート1位も当然の結果と言える。前作「X(マルティプライ)」では、世界で最も売れた男性ソロ・アーティストの称号を手に入れたエド・シーランだが今作「÷(ディバイド)」で、その地位を更に盤石なものにしていきそうだ。
それにしても、この破竹の勢いはアルバム先行シングルからして既に感じられた。意外にもエド・シーランにとって全米シングルチャートで自身初の1位獲得となった‘‘Shape Of You’’が全米チャートだけでなく、UKをはじめとした主要各国のチャートで軒並み1位を獲得すると、同時に発表した‘‘Castle On The Hill’’も全米チャートで6位、UKチャートでは‘‘Shape Of You’’と共にワンツーフィニッシュを決めるなど貫禄を見せつけた。この2曲は、タイプは違えど娯楽音楽としての王道をゆく聴き易さを兼ね備えており、好調なセールスは誰もが納得するところだろう。そんな大好評なシングルを収録の「÷(ディバイド)」を聴き終えての感想だが、彼の才能と引き出しの多さにひたすら圧倒されてしまった。無論シンガーソングライターとしてのスキルは疑う余地は無い。それどころか今作収録の‘‘Eraser’’、‘‘Galway Girl’’ではキレのあるラップ調のパートまで披露。いや本業のラッパーかと思うようなフロウでした(笑)もう彼に出来ないことは無いね。傑作です。
(DJ YU-1)

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