Dreke / Thank Me Later

Release Date / Jun. 15 2010
Thank Me Later
2009年にリリースしたミニ・アルバム「So Far Gone」にてメジャーでお披露目となって以降、地元カナダやアメリカを発祥に各国へ人気が飛び火したユニーク・キャラクターのドレイク氏。アンダーグラウンド・シーンでは相変わらずミックス・テープをバラ撒き、根強いファンを囲いこんでいるようだが、Cash Money傘下のYoung Moneyよりリリースし、ユニバーサル・モータウン経由で配給が決まっている本作は、これまでのキャリアにおいて最重要、ヨーロッパなどを含め世界をも意識したアルバムとなった。取り巻くヘイター(彼の存在を良く思わない人々)に叩かれながらも、意欲を燃やして取り組んだ作品であり、参加アーティストやプロダクションがとてつもなく豪華なのは言うまでもないが、その主旨にドレイク・サウンドへの信念を感じられないのは少し残念。ゲストにAlicia Keys, T.I, Dream, Young Jeezy, Jay-Zそして自身の所属するグループ ”Young MoneyからLil Wayne, Nicki Minajが参加。プロデュース陣はTimbaland, Crada, Jeff Bhasker, Kanye West, No I.D., Omen, Swizz Beatz, Boi-1da, Tone Masonとドイツやカナダの新鋭、アメリカのベテラン勢が入り混じりっているが不思議と音全体はコンパクトにまとまっている。恐らく今後のメインストリーム・サウンドなのだろうが、ヒップ・ホップというカテゴリーには相当しない自由な発想、ラップのみならず以前に増してシンガーとしてのアピールも多い。ファースト・シングル「Over」は全米シングル最高14位、ラップ・チャート1位。現在(6月16日時点)はサード・シングルWayneをフィーチャーした「Miss Me」が50位圏内からジワリと上昇中。入所前のボスと撮影したPVが近日公開予定とのこと。

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