Alexandra Stan / Alesta

Release Date / March 9 2016
アレスタ~デラックス・エディション(初回限定盤)
ビジュアル良し、声良し、歌唱力良し、人呼んで小悪魔ビート・プリンセスことアレクサンダー・スタン。2014年の「Unlocked」以来2年振りのニューアルバム「ALESTA」を発表し、プロモーションも兼ねて来日していたのはつい先日のこと。メディアでの露出の効果もあり日本での注目度も高そうだ。そもそも今作のタイトル「ALESTA」自体、日本のファンがアレクサンドラ・スタンを略して呼び始めたニックネームである。それを彼女自身が気に入ってアルバムタイトルに採用したという。リリース直後のタイミングにも関わらず、日本でのプロモーション活動も納得の結びつきである。そして肝心のアルバムであるが、ビート・プリンセスの異名に恥じない出来栄えだ。
まず昨年、リリースしたインナとの共作であるシングル‘‘We Wanna’’が素晴らしい。かつてクラブシーンにレゲトンブームを巻き起こしたダディ・ヤンキーをゲストに迎えた同曲は、ダンスミュージックとして聴いても、ポップスとして聴いても二重丸の良曲。更にアルバム発表の直前にシングルカットされた‘‘Balance’’はシンガーソングライターとして評価の高いモホンビが提供した楽曲で、ダディ・ヤンキー参加の‘‘We Wanna’’よりも‘‘Balance’’の方がビートがレゲトンしているのも面白い対比となっている。今作は流石にアレスタ自身が小悪魔ビート・プリンセスと呼ばれるだけあって、どの曲もビートが強く強調され、そのビートに対するアプローチが抜群のシンガーのアルバムいった印象だ。尚、日本盤ボーナストラックには、あのK.C&ザ・サンシャインバンドのクラシック‘‘Give It Up’’をサンプリングした‘‘Baby It’s OK’’が収録という嬉しい特典付き。彼女自身が日本贔屓ということもあって、夏のフェスシーズンで再び歌声を聴かせてくれそうだ。
(DJ YU-1)

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