Release Date / 6 Dec. 2019
彼女の事を語る上で〈元フィフスハーモニーのメンバー〉なんて説明は全く必要が無くなってしまった。そう、それは昨年に炸裂させた前作アルバム「Camila」、そしてアルバムからのシングル”Havana”の大ヒットにより彼女のアイデンティティは、元フィフスハーモニーのカミラから1人のトップスター = カミラ・カベロに変わってしまったからだ。今更語るべくも無いが昨年のカミラの勢いは確かに凄かった。もう全米1位がどうのこうのって次元では無かったと記憶している。まさにワールドワイドな売れっぷりであり、日本の民放各局のTV番組をもジャックして”Havana”をパフォームしたカミラの愛らしい姿に思わず目を奪われてしまった視聴者も多数いた事だろう。そんな前作アルバム「Camila」は、自身にとって1stソロアルバムにあたるのだが、1stがここまで売れてしまうとやはり心配なのが2枚目でのプレッシャーだ。一度、大ヒットを飛ばしたトップアーティストが2枚目でコケてしまうなんてのは多々ある話だが果たしてカミラは・・・・どうやら、彼女にはそんなプレッシャーは関係無かったらしい(笑)今冬、2ndアルバムとなる「Romance」の制作に入った事を公式にアナウンスされるやいなやカミラはまさかの怒涛の新曲ラッシュに突入。これまでに”Liar”、”Shameless”、”Cry For Me”、”Easy”の4曲を脅威の週1ペースで発表してきた訳だが、どの楽曲もポップス/R&Bをベースにラテンのフレイヴァを高次元なレベルで融合。もはやソロシンガーとしての自らのキャラ付けは、すっかり完了した感がある。そして、そのシングル達がいよいよ今作「Romance」に繋がる訳だが、なんといっても最大の目玉はショーン・メンデスをゲストに迎えた”Senorita”だろう。同曲は既に夏ごろからシングルチャートでヒットを継続中で、更にはカミラとショーン・メンデスのラブシーンさながらのMVも大きな話題となっていたので、2019年も下半期真っ只中の現在では新鮮味に欠ける1曲かもしれない。だが、この”Senorita”での共演が2人の熱愛に発展したとあっては話は別だ。まぁ、熱愛のリークのタイミングが少しばかり出来すぎな気もするが・・・。ともかく元トップアイドルグループ出身という輝かしい経歴に加えて楽曲のクオリティの高さ、そして恋愛ゴシップネタと三拍子揃った今作「Romance」が一体どれだけ世界中でセールスを伸ばすのか見ものではある。(日本でも彼女に影響を受けた女子が大量発生する予感)
DJ YU-1