Release Date / Jan. 29 2016
一言で言えば次世代のポップスター改心の一枚といったところか。早くも2016年のポップシーンを代表するかの様なアルバムがリリースされた。そう、ニュージャージー出身のシンガーソングライター・チャーリー・プースのデビューアルバム「Nine Track Mind」の事である。デビューアルバムとは言え、本格的な大ブレイクを果たしたのは昨年の事なのでアルバムを期待していたリスナーも多いのでは?説明するのも今更だがチャーリー・プースは2015年に映画『ワイルドスピード スカイミッション』の挿入歌であるウィズ・カリファの‘‘See You Again’’に参加すると、これが大ヒット。全米シングル・チャートでは12週連続1位という驚異的な結果を叩き出す。ソロ名義の作品では無いとはいえ、チャーリー・プースの名は強烈なインパクトを残しただろう。現に続いて発表された自身名義のシングル‘‘Marvin Gaye’’も全米シングル・チャートで8週連続1位を記録。UKチャートでも1位を獲得する等、世界規模でセールスを伸ばした。あのマーヴィン・ゲイの名曲のタイトルがリリックに散りばめられた同曲は、リリックの面白さに加えて美しいメロディラインが印象的で、彼のメロディメイカーとしての評価を一段と上げるきっかけとなった。
そして2016年に入りいよいよデビューアルバム「Nine Track Mind」を満を侍してのリリースである。今作は‘‘See You Again’’、‘‘Marvin Gaye’’はもちろんの事、アルバム直近にリリースされた‘‘One Call Away’’を筆頭に珠玉のメロディの宝庫となっている。失礼ながら彼のルックスからは想像もつかない甘い歌声とのギャップも相まってすっかり魅了されてしまった。そんな今作がヒットチャートをどれだけ賑わせるかも気になるところだが、第58回グラミー賞で‘‘See You Again’’が3部門でノミネートされているのも注目である。デビュー早々にして最優秀楽曲賞まで獲ろうものなら一気に音楽シーンの主役の座を奪いかねない。現時点でポストジャスティンの最右翼・・・は少し褒め過ぎか?(笑)
(DJ YU-1)
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