Release Date / Nov. 1 2011
2006年に地元ワシントンDCにて放った“Dig Dug (Shake It)”にて街のヒーローとなった後、Mark Ronson(マーク・ロンソン)に見出され翌年07年に契約。レーベルからは数本のミックス・テープをリリースし、そこから徐々にメジャーなメディアへ顔を出し始めた。2008年にインタースコープと契約し、デビューアルバム「Attention Deficit」をリリース。全米アルバム・チャート最高位21位を記録。ファースト・シングルにCool & Dreを制作に迎え、Lady Gagaとコラボしたもの、シングル・チャートは99位止まりとパッとせず。他にもGucci Mane、Jazmine Sullivan、Pharrell、Bun B、Marsha Ambroなど豪華面子も効力を果たさず終い。個人的にも当時を振り返ると、作品の質が高かったにも関わらず、プロモーションが行き足りていなかったと認識している。そして2011年初頭にRick Ross率いるMaybach Music Groupにサイン。これが彼のラッパーとしての格を持ち上げるきっかけとなり、Meek Millと共にクルーのフロント的存在をアピール。同年5月に放った「Self Made Vol. 1」(全米アルバム・チャート5位)。ここにきてJeremihのボーカルをバックにリックロスと共にラップをかます“That Way”(本作にも収録)が連日ラジオで流れっぱなしの状態が続き、今回のセカンド・アルバムにとっても風向きが非常に良い環境が整った。そして本作では注目が集まる中、8月に先駆けてリリースしたミックス・テープ「The Eleven One Eleven Theory」もアンダーグラウンドで好評となり、そこから率いたDJ Toomp、Tone Pといった有力なプロデューサー、ゲストには自身のクルーよりRick Ross、Meek Mill、人気ラッパーのBig SeanやKid Cudi、シンガーにはNe-Yo、Lloydといった旬の美味しいところがごぞって参加。ファースト・シングル“Lotus Flower Bomb”(フィーチャリングにMiguel)は世間の反応が厳しい状態。そもそも、客観的に考えてこれほどシブイ曲を売込むのは一般的には難しいように思うが、個人的には相当イケているトラックだと思うので、チャンスのある方は耳を傾けて欲しい。トータル的にアルバムを評価しても先日リリースされたJ. Coleの「The Sideline Story」に続き、2011年度のベスト・ラップ・アルバムに入る力作である。
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