ソウルピーナッツ

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Drake / Scorpion

18年07月12日

Release Date / 29 June 2018

昨年の2017年、上半期。ニールセン・ミュージックが全米での音楽消費動向を調査したところ、全ジャンルの音楽の中で〈R&B / ヒップホップ〉が音楽消費量のトップに輝いた。これは〈R&B / ヒップホップ〉というジャンルが確立されてからは史上初の快挙である。そして2018年に入ると同ジャンルの勢いは更に増し、音楽シーン全体のセールスの3割強を〈R&B / ヒップホップ〉の、1ジャンルのみで占めるという異常事態が起こった。
という訳でそろそろ本題に入るが、その”音楽シーン全体で1番人気があるジャンルの中でも別格に売れている男のアルバム”のレビューへと移行しよう。もうお判りだろうか?本稿ではドレイクの新作アルバム「Scorpion」のセールスに焦点を当てたいと思う。そもそも昨年に〈R&B / ヒップホップ〉が消費者目線で1番人気のジャンルに輝いたのも昨年発表されたドレイクの「More Life」の大ヒットがあったからに他ならない。うん。それくらい売れた。もうバカ売れである。この売れまくった前作から僅か1年で更なる大ヒットを飛ばしてくるとは一体誰が予想しただろうか?・・・いや、予想通りか。ドレイクの実績とスキルとプロップスを持ってすれば今作「Scorpion」の記録的ヒットも平常運転とさえ思える。まず、今年のドレイクを語る上で外せないのが1月に発表してから実に11週連続でシングルチャート1位を保持した‘‘God’s Plan’’のヒットがある。そして11週間後に‘‘God’s Plan’’がチャートの首位を明け渡したシングルがまたドレイク自身の‘‘Nice For What’’という離れ業。もう、一体何週間に渡って市場を独占すれば気が済むんだ?っていうね(笑)更には‘‘Nice For What’’では日本でも人気の高いローリン・ヒルの名曲‘‘Ex-Factor’’を大胆にサンプリングした事でもシーンを大いにざわつかせ、「Scorpion」への期待値も否応なしに高まった。そこからのドレイクの衝撃は皆さんも御存知だろう。もうチャートで首位だとか、そういう次元の話ではない。マイケル・ジャクソンが持つシングルチャートTOP 10入りした曲の歴代最多保持記録を塗り替えたとか、2月3日のチャートから5ヶ月以上に渡りヒップホップ勢がチャートの1位を独占する起点になったりとか、はたまたシングルチャートTOP 40の半数にあたる21曲をドレイク1人で占めたとか、もう「Scorpion」はどこから切り取っても記録ラッシュのモンスター・アルバムになりつつある。でもドレイクの一番の凄みはMCとして、リリシストとしての引き出しの多さでは無いか?今作で言えば2枚組で全25曲入りのボリュームの作品を間延びせずに聴かせるフロウや言葉選びの奥深さたるや、もはや同業者に比較対象がいなくなるレベルだ。これだけ売れるには理由があるという事か。
(DJ YU-1)

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