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Lil Wayne / Rebirth
Release Date / Fab. 2 2010

予てから噂されていた全米が注目するアルバム「Rebirth」がドロップされたわけだが、実際に蓋を開けてみると賛否両論で意見が対立しそうだ。Hot Boys時代から地道に活動をし、今や彼ほど影響力があるヒップ・ホップ・アーティストは存在しない中、誰がエレキ・ギターを片手に完全なロック・アルバムを作り上げるリル・ウェインを想像しただろうか?確かに08年にはFall Out Boyのアルバムに参加するなど、意外性を秘めた兆しが見え隠れはしていた。昨年リリースしたこのアルバムからのシングル「Prom Queen」はウェインと教えられなければ、わからないほどのロック曲だった。ビルボードでの最高位は15位と悪くは無く、オートチューンを駆使した声であおり立てる、ヘヴィーなギターサウンドが好感だったのだろう。09年の暮れにセカンド・シングル「On Fire」がリリース。Amy Hollandの曲をそのままサンプリングした曲で、俳優アルパチーノの出世作「Scarface」では彼女とディスコでもめるシーンで流れていた曲で、ギャング映画世代には思いいれが強い。「On Fire」はシングル・チャート62位止まりと数字的には良くないが、実際は多くのHip Hopラジオ局でオンエアされ、古くからのウェイン支持者に受け入れられていたようだ。アルバムの制作にはJ.U.S.T.I.C.E. LeagueやDJ Infamousのようなヒップホップ・プロデューサーがメイン。彼らにとってもロックへの新たな挑戦だったに違いない。フィーチャーリングにはYoung Money(ヤングマネー)のアルバムでは存在感が薄かった女性アーティストShanell(シャネル)がサポート・ヴォーカルを務め、恐らく全般的な制作にも関わっていたのではないかと推測する。現在リリースされているサード・シングル「Drop the World」ではEminem(エミネム)をフィーチャー。アルバム全体の感想としては、良い意味でも悪い意味でも「一流の寿司職人が作るイタリアン・・・」と言った感じか?
Various Artists / Hope for Haiti Now
Release Date / Jan. 23 2010

2010年1月23日(土)10:00~12:00からロサンゼルス、ニューヨーク、ロンドンの3大都市と大震災の被災地であるハイチからの中継を結び日本でも放映されたMTV主催のチャリティーコンサート「Hope for Haiti Now」のライブ音源がiTunes Storeより配信販売された。俳優ジョージ・クルーニー(George Clooney)と、故郷をハイチに持つ元フージーズのワイクリフ・ジョン(Wyclef Jean)が司会を担当。これまでに日本円で約52億円以上という多額の寄付金が寄せられ、その全てがクリントン・ブッシュ・ハイチ基金をはじめ、オックスファム・アメリカ、世界赤十字社、ユニセフ、WFP国際世界食糧計画、Yele Haiti Foundationへ寄付される。ダウンロードは日本のiTunesでも購入でき、アルバムごとだと1200円、1曲だと150円となり、その売上げも募金できる仕組みとなっているので、私達も身近なところから支援が出来そうだ。現地では一刻も無駄に出来ない緊急を要する中、日本の自衛隊派遣の決定よりもはるかに早く動いている海外のアーティスト達の姿には感動!どうした日本の政治!以下は参加したアルバム収録アーティスト。
Alicia Keys, Coldplay, Bruce Springsteen, Stevie Wonder, Shakira, John Legend, Mary J. Blige, Taylor Swift, Christina Aguilera
Sting, Beyonce, Sheryl Crow, Keith Urban, Kid Rock, Madonna, Justin Timberlake, Jebbifer Hudson, Roots, Emeline Michel, Jay-Z, Rihanna, Bono, The Edge, Dave Matthews and Neil Young, Wyclef Jean
iTunes 楽曲配信アドレス Hope for Haiti Now オフィシャルサイト
Tomi / With You
Release Date / Jan. 13 2010

アーティストとして仕事をしている以上、「誰かっぽい」と比較されることは、二番煎じを意味することもあり決して本人にとって良い褒め言葉ではないが、これまでにポストNe-Yoと表現されてきた事実は隠しようがない。実際にアルバムを手にとってスタートボタンを押せば明らかに違う性格を聞き取ることができるのだが、音楽評論をする方々は時として同じ過ちを犯す。US産とは全く異なるバックグラウンドから生まれた青い目のR&B騎士はヨーロッパのスロバキアへとさかのぼる。18歳で渡米し自身の夢を追いかけ、そして今こうして現実をモノにしかけている。2007年の暮れにリリースされた前作「Tomi」はアメリカ国内でインディー・リリースとなり、そして日本では耳の肥えた仕掛け人によって大きく発売され、洋楽の無名新人としては異例の2万枚以上を売り上げるなどして、その功を成し遂げている。甘くソフトな歌声を武器に、自ら全てを作り上げるプロダクション。自身の音楽へかける愛情の深さは他のアーティストとは比較にならないほど。本作はミディアムテンポ中心(BPM90-100ほど)のメロディーラインが美しく上下するR&Bソング12曲とEric Clapton(エリック・クラプトン)が亡くなった息子に捧げた「Tears in Heaven」カヴァー曲をボーナスにプラスしたフルアルバム。
Back Street Boysに提供した「You Can Tell Me」のライブ演奏はこちらから非常に良いバンドで、本人はギターを持ってプレイしているのが印象的。
Omarion / Ollusion
Release Date / Jan. 12 2010

2005年のソロデビュー作「O」、続く2006年の暮れにリリースしたセカンド・アルバム「21」といずれも全米アルバム・チャート1位を記録。その後にリリースしたBow Wowとのコラボレーション・アルバム「Face Off」も大きな話題となり、ティーンアイドルから大人の男へと変貌を遂げているオマリオンの3作目。昨年の夏にはYoung Money Entertainmentとの契約で大騒ぎとなり、本作からのシングル・カット「I Get It In」にはリル・ウェインをフィーチャー(後にGucci Maneに差し替えられている)。これがインターネットで大流出し、ひと波乱。R&Bチャート20位止まりと売れ行きも伸び悩んだが、今だストリートからの根強い支持は健在。PVでは完成度の高いダンスを披露し、第一線のミドルクラス級を牽引している。最終的にリル・ウェインのヤングマネーを離れ、自身のレーベルからリリースとなった本作には旧友のMarques Houston(マーカス・ヒューストン)、シンガーソングライターのTank(タンク)、T-Painなどが参加。253をメイン・プロデューサーにJay Rockをゲストに迎えた「Hoodie」のPVはマイケル・ジャクソンに捧げたというブリブリのオートチューン。セカンド・シングルの「Speedin’」PVでは女優Malika Haqqと共演し、愛する女性を奪うためのサーキット・レースを比喩したラブソング。













