ソウルピーナッツ

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DJ Spinna / DE-Lite Dance Delights

Release Date / May 24 2017
DE-LITE DANCE DELIGHTS (日本独自企画)
今作はネタ要素満載のクラシックMIXなのだが、いったい何処から説明すれば良いのか?というのもインディレーベルのウルトラヴァイヴスによる‘‘ソウル復刻シリーズ’’なる日本独自のコアな企画があるのだが、果たしてどれだけのリスナーがチェックしているだろうか?この企画はスルーしておくには勿体無いくらいの濃厚な黒いサウンドが楽しめるのでダンスミュージック好きには是非聴いてもらいたいのだが、今回はそのシリーズの中からファンク界を代表する名門中の名門レーベルであるDE-Liteの音源をピックアップ。「DE-Lite Dance Delights」と銘打たれた今コンピレーションでは、収録曲のセレクトにデ・ラ・ソウルやモス・デフらのプロデュースで名を馳せたニューヨークのDJスピナを抜擢!企画内容、DJの人選、共にツボを突き過ぎていて思わずニヤけてしまった。このシリーズの仕掛け人は余程の変態ミュージックラバーと見た(笑)と、まぁそんな今作だが、当時のディスコに通っていたような人は勿論のこと、若いDJや現行シーンのR&Bを聴いているような世代でも楽しめるMIXでは無いかと思う。やはりDE-Liteと言えばクール&ザ・ギャングに代表されるファンクバンドの王道を行くディスコサウンドが特徴的だが今聴いても全く魅力は色褪せない。いや、むしろ今聴いても抜群にカッコ良いのでは!?原点回帰の流れを感じる現行シーンともリンクしていて、絶妙にタイムリーな選曲になっているのはDJスピナの仕事だろうか。そうそう。スピナの仕事と言えば「DE-Lite Dance Delights」からのシングルカットでも変態DJぶりを発揮している。なんてったって敢えてアナログレコードでカット。しかも12インチではなくマイナーな7インチなうえに、メジャーなクール&ザ・ギャングでは無くケイジーズとメイド・イン・USAをカップリングするという徹底ぶり。DJとして文句なしの清々しさだ。コレクターズアイテムとしても一枚欲しいくらい!
(DJ YU-1)

Amine / Good For You

Release Date / July 28 2017
Good for You
皆さんはヒップホップ、またはラッパーに対してどんなイメージを持っているだろうか?所謂ストリートだとか、ギャングスタにハスラーだとか、やたらとアウトローな言葉で語られがちなラッパー達だが、なかには肩の力が抜けた緩~いMCもいたりする。80年代~90年代にかけて活躍したビズ・マーキーや、日本で言えばスチャダラパーあたりが‘‘ユル系MC’’の筆頭だろうか。しかし、確かに緩いキャラもいるとはいえヒップホップ・シーンの中ではまだまだ珍しい希少種であることに間違いは無い。と、前置きはここまでにしておいて、良い意味で随分と‘‘舐めた野郎’’がデビューしました。緩いというかコミカルというか、ヒップホップに対する世間のイメージとは掛け離れているのに何度も聴きたくなる中毒性を持つ不思議なラッパー。そんなオレゴン州出身、若干23歳のAmine(アミーネ)のデビュー・アルバム「Good For You」が面白いことになっている。まず、このアミーネ自身のブレイクが昨年のことなのでまだまだ記憶に新しいところだが、今作にも収録されているシングル‘‘Caroline’’のヒットなくして今の勢いはあり得なかっただろう。独特なリズムのホーン系サンプリングループが特徴的な同曲はリリース当初こそ良いリアクションが得られなかったものの、ジワジワとチャートを駆け上がると最高で全米11位まで食い込む。すると今年に入ってからもしぶとくチャートに居座り続け、遂にはトリプルプラチナを達成!このヒットによりアミーネは、あのXXL紙で次代のスター登竜門といえる名物企画XXL Freshman Classにも選出されるなど順風満帆なキャリアの滑り出しに成功。この期待値の高さの中で1stアルバムをドロップした訳だが個人的には、アミーネの曲者っぷりが随所で楽しめる‘‘変化球投手’’な一枚と評したい。まぁ、ジャケットのアートワークスを見ても分かると思うが、とにかく良い感じに舐めてます(笑)扱うリリックのトピックスも独自の目線でシニカルなものが多いのだが、決してイロモノMCに聴こえないのは確かなライミングに裏打ちされたラップのスキルの賜物だろう。現に今作ではジャハン・スウィート、フランク・デュークス、マレイ、メトロ・ブーミンとバラエティ豊かな制作陣がプロデュースする様々なタイプのトラックを自由自在に乗りこなしてみせた。佇まいは飄々と見えるが、中身は実力派のラッパーといったところか?なかなかやるじゃない?こういう感じは嫌いじゃないよ。
(DJ YU-1)

TLC / TLC

Release Date / June 30 2017
Tlc
事実かどうかはともかく、これがグループとしての最後のアルバムの予定だそうだ。彼女らを90年代最高のR&Bユニットと評して反論するリスナーが果たしてどれだけいるだろうか?アルバム総売上は世界規模で6500万枚。女性R&Bグループとしては史上最多のセールスを誇るTLCが満を持して自らのグループ名を冠したスタジオアルバム「TLC」をリリースした。レフト・アイの事故死以降、グループ自体は存続しているものの2002年の「3D」を最後にアルバムは発表していなかったTLC。単発の楽曲の発表や個別の活動は途切れていなかったとはいえ、ここまで期間が空くと事実上の解散では?との憶測も飛び交っていたが、突如グループ最後となるアルバムの制作がアナウンスされたのが2014年の事。今作ではクリスティーナ・アギレラやブラック・アイド・ピーズの育ての親としても名を馳せる巨匠ロン・フェアをエグゼクティブ・プロデューサーに迎えることが発表されてはいたが、それ以外の情報はあまり無く、アルバムまで随分待たされてしまった。昨年の終盤に入ってから少しづつ作品の全貌が見えてきたが、待たされた甲斐があったかどうか気になるところだ。まず何と言っても久しぶりの新曲となる‘‘Haters’’、‘‘Joy Ride’’の2曲を昨年10月に配信スタートした訳だが久々に聴いたTLCは、相変わらずTLCだった。浮遊感のあるトラックの‘‘Haters’’、正統派のミディアムチューン‘‘Joy Ride’’。最近流行りのジャンルレスなサウンドでは無く、R&Bど真ん中の曲達にはツボを突かれた思いだ。懐古主義という訳ではないが、やはりTLCはこうでなくては。今作「TLC」は上記2曲以外にもスヌープをフィーチャーしレイドバックした空気感が秀逸な‘‘Way Back’’や、大胆にもアース・ウィンド&ファイヤーのクラシック‘‘September’’をサンプリングした‘‘It’s Sunny’’等、グループ最後を飾るに相応しい熱を帯びた曲が並び、本当に素晴らしいアルバムになったと思う。・・・本音ではこれが最後だとは思いたくは無いが。何故なら今作ではレフト・アイの声を聴く事が出来なかったからだ。実は「TLC」には、かつての2PACの遺作のように生前に収録されたレフト・アイのラップの中から御蔵入りしたヴァースを新曲にマッシュアップするプランがあったそうなのだが、彼女の遺族と利権の問題で揉めてしまった為に今作では実現しなかったそうなのだ。もし事実なら残念過ぎるし、まだ未公開の彼女のラップが本当に存在するのなら、グループの最後は3人揃った曲で締めくくるべきではないか?TとLとCが不揃いのラストアルバムではあまりにも寂しい。
(DJ YU-1)

JAY-Z / 4:44

Release Date / June 30 2017
4:44
レジェンドに片足を突っ込んでいる大ベテランにも関わらず全く落ち着きの無い男だ。正にやりたい放題の問題作のドロップに音楽シーンは見事に引っ掻き回されてしまった。まず、JAY-Z程のビッグアーティストの新作なのに事前の情報がメディアに流れていなかった。〈そろそろジガのニューシットが聴けるかも?〉なんて予想する間もなく突如として湧いて出たスタジオ・アルバム。それが「4:44」という訳だ。そして今作は例によってJAY-Zの一大プロジェクトであるTIDAL限定配信。リアーナの「ANTI」、カニエの「The Life Of Pablo」の成功により徐々に市民権を獲得したTIDALだが、ここへ来て遂に真打ち登場という格好だ。この「4:44」に対する世間の反応は凄まじく、TIDALでの配信数がチャートに反映されれば間違い無くブッチギリの初登場1位をさらっていただろう。何故なら今年で言えば絶好調に売れているケンドリック・ラマーの「DAWN.」がプラチナ認定されるのに要した期間は約1ヶ月。これに対しJAY-Zの「4:44」は僅か5日でプラチナに到達してしまったのだから!この数字にはちょっとしたカラクリがあるので賛否両論の声もあるだろうが、今作が現時点で音楽シーンの中心にいることは間違いなく、更には中身が抜群にカッコ良いんだから手が付けられない。サンプリング中心のソウルフルなトラック群は勿論素晴らしいし、これぞMCという言葉の魔術師っぷりには感動すら覚えた。過去の自身のスキャンダルを自らdisる‘‘Kill JAY-Z’’ではスリリングなリリックを聴かせ、アルバムタイトルにもなった‘‘4:44’’ではダウナーな女性ボーカルのサンプリング・ループに乗せて妻ビヨンセへの懺悔の言葉を、あのフージーズの‘‘Fu-Gee-La’’使いが印象的な‘‘Moonlight’’では若手ラッパー達のスキルの無さを痛烈に批判!・・・今更のことだけど、やっぱりこの男はラップが上手いね。唯一ケチを付けるならば、TIDALの音源が日本ではオフィシャル配信では無いことくらい。まぁ、確かに日本市場でAppleに対抗するのは厳しいものがあるけれども(笑)
(DJ-YU1)


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