ソウルピーナッツ

おすすめCD 最新リリース情報more

Kendrick Lamar / Damn

Release Date / Apr. 14 2017
Damn
2017年は男性ソロ・アーティストの年になろうか?エド・シーラン、ドレイクと立て続けにヒットアルバムがドロップされた2017年の上半期。特に初動から快調に飛ばしたドレイクの「More Life」以上のセールスなんてそうそうお目にはかかれないと思っていた。いやまさか、この短期間でここまでデカい男性ソロの第3波が押し寄せるとは・・・という訳でケンドリック・ラマーの新作「DAMN.」がバカ売れである。昨年の第58回グラミー賞では、ラッパーとしては史上最多の11部門でノミネートされると、これまた史上最多の5部門での受賞を成し遂げた正真正銘のスターであるケンドリック・ラマー。今作は、その昨年の快進撃すら凌駕しかねない出来栄えなのだから末恐ろしい。なんたってこの「DAMN.」は4月14日にデジタル先行でリリースされると、ダウンロードに加えてストリーミング再生の合計がおよそ60万枚相当。これはドレイクが先日記録した2017年の初動セールス記録を塗り替えただけでなく、最新のアルバム・チャートでは2位以下に4倍以上のポイント差をつける圧勝劇。更にはアルバム・チャートと同時にシングル・チャートでも‘‘HUMBLE.’’が1位を獲得し、ビルボードのトップを独り占め。この、いかにもサウスらしいビートが印象的な同曲は、飛ぶ鳥を落とす勢いのプロデューサー・マイク・ウィル・メイド・イットによる仕事だ。そして、マイク・ウィルによる‘‘HUMBLE.’’は飛ぶ鳥どころかエド・シーランの大ヒット‘‘Shape Of You’’まで撃ち落としてしまった(笑)それだけでは無くアルバム収録の全14曲がチャートのTOP100入りと「DAMN.」にはポジティブなニュースがてんこ盛り。早くも来年のグラミー賞の本命かのような存在感だが、来年の今頃にはまた新作をドロップしてきそうな予感・・・って、この人はリリックのネタが尽きないのかな?頭の中を覗いてみたいくらいだ。
(DJ YU-1)

50 Cent / Best Of

Release Date / Mar. 30 2017
Best of [Analog]
50セント。ブレイク前の・・・MIXテープ時代から彼の音源を知っている身からすれば、路地裏のハスラーがよくここまで出世したと感慨深くなる。ニューヨークはクイーンズ出身。ストリート育ちのラッパーの御多分に漏れず、生活に窮困していたブロックで育った彼は10代の頃からドラッグの売買で生計を立てることになる。だが、そこは裏切りと銃弾が表裏一体の世界。いつ自身が命を落とすか分からない状況から50セントを救ったのがヒップホップだ。もはやニューヨークの王道のサクセスストーリーである。しかしながら、かのレジェンドDJジャム・マスター・ジェイやトラック・マスターズに見出されるも、あと1歩でメジャーデビューというところで頓挫。銃撃事件で命を落としかけた事がきっかけでプライベートでのトラブルを危惧された50セントは全米中のレコード会社からブラックリストへと入れられてしまったのだ。これは因果応報というか、ハスラー時代の禊ぎと言って良い期間だったかもしれない。デビューの道が閉ざされた事により、ひたすらアンダーグラウンドで牙を研ぐようにMIXテープでライムを磨くと、彼の存在は再び大物の目に止まる。エミネムのシェイディ・レコード、Dr.ドレのアフターマスとの共同契約という形で遂に50セントは陽の目を見るのだ。(各レーベルのブラックリストを無視するあたり、流石はドレとエミネムである)
ここからの活躍ぶりは説明不要だろう。‘‘In Da Club’’、‘‘P.I.M.P’’、‘‘Disco Inferno’’、‘‘Just A Lil Bit’’と2000年代前半を代表するヒット曲を連発。更にはソロと平行してG-ユニットとしてもヒットを飛ばすのだから手がつけられ無い。この一時代を築いた50セントといえばあえて無機質なトラックをチョイスする独特のセンスや、ルーズにビートに合わせるライムがやたらと耳に残る。このスタイルでシーンを席巻してから10年以上が経過するが、どうやら時が経っても彼の音源は色褪せることは無いようだ。今回発表されたベストアルバムを聴いてみると、古い感じが全くしないどころか当時のクラブシーンを思い出して体が勝手に動くくらいだ(笑)2年前には自己破産なんてネガティヴなニュースが流れた50セントだが、それも含めてエンターテイナーとしてブッ飛んでいると再確認した。
(DJ YU-1)

Joey Bada$$ / ALL-AMERIKKKAN BADA$$

Release Date / Apr. 7 2017
All
1990年代のニューヨーク。よくヒップホップ黄金期(ゴールデン・エラ)と呼ばれる時代だが、振り返ってみると確かに当時のヒップホップシーンは眩いばかりのクラシックのオンパレードだ。DJプレミアやピートロックに代表されるトラックメイカー達がサンプラーの性能を限界まで引き出したトラックを完成させると、NasやQ-Tip、ラキムといったリリシスト達がタイトなライムでそれに応えた。今や当たり前のようにビルボード・チャートでラッパーがランキング1位を獲得したり、グラミー賞でもヒップホップ勢が賞レースを展開しているが、この礎を築いたのは間違いなく90年代に活躍したブルックリンやクイーンズ出身のアーティスト達だ。あれから20年以上が経過しシーンの音作りに対するアプローチもだいぶ様変わりしたが、あの時代のサウンドを軸に進化した・・・言わばニューヨーク直系の後継者と呼べるラッパーがいる。その男の名はジョーイ・バッドアス。2年前にデビュー・アルバム「B4.DA.$$」をドロップすると、ニューヨークではNasの再来と絶賛されたラッパーだ。このNasの再来といった形容には筆者も異論は無い。DJプレミアや故J・ディラ、ルーツ等の重鎮のバックアップで1stアルバムを完成させたあたり、あの名作「Illmatic」でデビューしたNasの姿と確かにダブる。また、リリックをギッシリと詰め込んでビートに乗るラップのスタイルもゴールデン・エラを思い出させる。今作「ALL- AMERIKKKAN BADA$$」では、このラップのスキルにさらなる磨きをかけてきた。最近流行りの歌を歌っているようなスタイルのラップとは一味違う本物のラップとでも言えようか。ビートに対して言葉の乗せ方のセンスが明らかに異質である。また多彩なプロデューサーを起用した前作とうって変わって、今作ではプロデューサーを1-900とカーク・ナイトに絞ったことも功を奏したか。自身のラップにあったトラックをじっくりとセレクトしたのだろう。その証拠にどの曲でもフロウとライムがくそドープ!この良さが分かる人とは旨い酒が飲めそうだ(笑)
(DJ YU-1)

Pitbull / Climate Change

Release Date / Mar. 17 2017
クライメート・チェンジ
世のパーティ・ピーポー(死語?)待望のニューアルバムだろうか。マイアミから世界を代表するお祭り野郎へと昇華したピットブルの「Climate Change」。約2年ぶりのスタジオアルバムだが、この間にニーヨとの‘‘Time Of Our Live’’がヒットしたこともあり個人的にはブランクは全く感じなかった。数年前にE.D.Mがダンスミュージックのトレンドになってからというもののクラブシーンではやや押され気味のヒップホップ勢だが、ピットブルだけは別格。他ジャンルとの親和性の高いアッパー・チューンを数多くヒットさせてきた彼の楽曲達はパーティ好きのみならずクラブDJにとっても重宝するものばかりだ。今作「Climate Change」でもそのピットブル節は健在。また豪華なゲストがこれでもかと参加し、華やかなアルバムに色を添える。‘‘Greenlight’’ではフロー・ライダー、‘‘Better On Me’’ではタイ・ダラー・サイン、‘‘Educate Ya’’ではジェイソン・デルーロ、更には相性抜群のジェニファー・ロペスとの‘‘Sexy Body’’・・・こんな調子で収録曲のほぼ全てにゲストが参加!まるでコラボレーションお祭りアルバムとでも呼びたくなる仕様になっている。そして勿論主役はピットブルのキレのあるフロウだ。やはりアップテンポなトラックには彼のラップが良く似合う。と、ここまではべた褒めの記事になっているが、実はブレイク時から何ら変わらないピットブルのテンションに少し食傷気味になっていたりもする。例えば今作収録の‘‘Sexy Body’’なんかは、とてもピットブルらしく完成度も高い曲だと思う。だが、それと同時に5年前のヒット曲と言われても違和感の無い微妙な古さも感じてしまうのだ。アッパー・チューンを作らせたら相変わらず超一流なのは流石だが、他にもう一声欲しかった。今作がビルボード・アルバムチャートで初登場29位に留まったという結果も少し寂しい。
(DJ YU-1)


Soulpnuts Productions とは??

What's going on

our_djs

トラックステージ