R. Kelly / Untitled

Release Date / Dec. 1 2009
UNTITLED
2008年にリリース予定だった「12 Play, 4th Quarter」の発売前にアルバムごとインターネット流出で被害を受け、本作は新たな音源を中心に録音をやり直し構成された10作目のリリース作。「Untitled」と名指されたタイトルには、彼の音楽にタイトルなぞ必要のないことを意味しているのだろうか、本作に至っても歌の内容がSEXの行為を比喩する歌詞で溢れており、思春期の子供を持つ親は隠れて聴きざるを得ないほど露骨な表現もある。夏に先行リリースしたシングル「Number One」ではKeri Hilson(ケリ・ヒルソン)と仲の良さを見せつけ話題となったが、ビルボードのHip Hop/RnBチャートにて最高8位を記録。アルバムはRock Cityをフィーチャーしたパーティーソングで始まり、ジャジーフェイ制作によるR調テンポの歌ラッシュ、続く「Echo」Sex in a morning, sex all dayから始まるSex Songsのオンパレード。中半はミドルテンポのR指定が続く。クラブバンギン用にド旬のアーティストOJ da Juiceman を迎えたキラーチューン、これだけエロぶりをさらけ出して「Religious」 のような歌を作る心臓の強さは恐るべし。最後はThe-Dream、Tyrese、Robin Thicke(ロビンは最近本当にこの曲の通りになったらしい)が参加した「Pregnant」で締めくくる。旬の4つ打ちも取り入れ、デビューから18年経った今でも時代にドンピシャなクリエイティブさを発揮している。

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