Pitbull / Armando

Release Date / Oct. 30th 2010
Armando
アメリカで一番パーティーハードな男、今までありそうで無かったピットブル初のスパニッシュ向けアルバム。彼自身アメリカ生まれではあるが、キューバの血を引き継ぐ彼のスタイルは、時にスペイン語を入り混ぜ、そして程良くわかりやすい英語のラップはアメリカのヒスパニック系から圧倒的な支持を誇る。アメリカに住んだ経験をお持ちの方はご存じだと思うが、南米からの移民が流れ込むアメリカには母国語にスペイン語を持ちながら生活のために英語を使用する人口が驚くほどの割合で、その二世ともなると英語とスペイン語のミックス語が公の場で飛び交っている現状。ピットブルがアメリカ全土で火が付いているのは、そうした第三世代の層にも幅広くアピールでき、底抜けで疲れ知らずなパーティーチューンをパフォーマンスすることで、明日への活力を贈っているからだろうと私は考える。そしてアルバムのタイトル「Armando」とは彼の本名Armando Christian Pérezのことであり、本作が彼自身を表現している作品だということを強調しているのだろう。実際にアルバムの1曲目イントロには軽快なキューバンリズムに乗せたPapayoというアーティストの歌で幕が開く。続く2曲目からはいつものパーティー全快モードへと突入。“Esta Noche”は90年代ハウスのフレーズをサンプリングしたような4打ち系。David Guettaが作りそうな音を制作しているのはDJ Antoine。以降“Bon Bon” や“Tu Cuerpo” など、近年に見られる踊りやすいクラブ寄りの音作りが特徴的。アルバムからのシングルで唯一、英語を混ぜたパーティーソング“Watagatapitusberry” では旧友のLil Jonをフィーチャリング。彼が関わっているのでおおよその察しはつくもの、アメリカ人でもチンプンカンプンなこのタイトルの意味はWata=hits, gata=girl, pitus=for your, berry=vagina とのこと。あえて日本語には訳しませんので、あしからず・・・

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