ソウルピーナッツ

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LOUIE VEGA / NYC Disco

18年08月01日

Release Date / 29 June 2018

ルイ・ヴェガ。言わずもがなハウス・シーンにおいてはレジェンドクラスのDJだ。ハウスに関しては比較的に疎い筆者でさえも彼の名前は良く耳にするくらいである。そして、それは何故かと言えばルイ・ヴェガの代表的な仕事の中に、ケニー・ドープと組んだ珠玉のプロデュース・チーム = Masters At Workの存在があるからに他ならない。またMasters At Workとしては2016年に約10年振りとなる来日公演を成功させるなど、日本のダンスシーンからも愛されているルイ・ヴェガだが、彼が先日発表したニューアルバムがなかなか面白いことになっているので是非紹介したいと思う。その新作のタイトルが、何を隠そう「NYC Disco」。そう、タイトルからも分かる通り今作は所謂ディスコサウンドが全開のアルバムで、ハウスは勿論のこと、作中からは濃厚なブラックミュージックの匂いまでするではないか!確かに、かつてのケニー・ドープとの一連の仕事から見てもルイ・ヴェガというアーティストがソウルやファンクにもルーツを持っていることは何となく想像できたが、まさかここまでのファンクネスの持ち主だったとは・・・改めてルイ・ヴェガの手腕に驚くと共に、こんな中身のアルバムがハウスの名門レーベルであるNERVOUS RECORDSからドロップされた事を含め二重の驚きだ。いや待て。今作の肝はNERVOUS RECORDSから発表というところにある。実はNERVOUS RECORDSの創始者であるマイク・ワイズは、70年代にディスコ・ヒットを量産したことで知られるSAM RECORDSのCEOであるサム・ワイズの息子なのだ。そして、SAM RECORDSから世に放たれた過去のヒット曲にインスパイアされたルイ・ヴェガが辿り着いたサウンドこそが今作「NYC Disco」という逸話つき。まさに、作るべき人が作り、出すべき場所から出てきた必然のアルバムと言えよう。DJという文化が未発達な時代にバンド = 生音で産声を上げたダンスミュージックが枝分かれを始めて数十年経った現代、なんとなくハウスは白人の物でヒップホップは黒人の物だなんて誤解をしてしまいがちだったが、今作のお陰で両ジャンル共にルーツは同じところにあるという事を再確認出来た。そんな中、「NYC Disco」はCDでは2枚組というボリュームとなっているが、オリジナル曲に多彩なゲストを迎えたCD 1に対し、CD 2はSAM RECORDSの過去の音源をルイ・ヴェガ自らリマスタリングしたリヴァイバルバージョンとなっており、更に今作はアナログ盤も並行してドロップしていたりと、ディスコというカルチャーへのルイ・ヴェガなりの熱いリスペクトを随所に感じるアルバムとなっている。
(DJ YU-1)

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