John Legend / Darkness And Light

Releae Date / Dec. 12 2016
ダークネス・アンド・ライト
通算ではグラミー賞10冠を誇り、只今プライベートも絶好調。文句のつけようの無いキャリアを歩むジョン・レジェンドの約3年ぶりとなるニューアルバム「Darkness And Light」は、その公私共に順風満帆な人生をストレートに歌にぶつけている。思えば前作「Love In The Future」でも当時新婚の妻だったクリッシー・テイゲンに捧げたバラード曲‘‘All Of Me’’が自身初の全米シングル・チャート1位を獲得するなど、プライベートを楽曲に落とし込むことが得意なのだろう。今作「Darkness And Light」からも産まれたばかりの愛娘、ルナ・シモーンに宛てた手紙のような曲‘‘Right By You(for Luna)’’や、前作に引き続き今作でも妻へ向けたラブ・ソング‘‘Love Me Now’’を収録と、これでもかと言う程の幸せぶりを歌で表現。そしてサウンド面では、ギタリスト兼プロデューサーであるブレイク・ミルズをエグゼクティブ・プロデューサーとして起用。あのアラバマ・シェイクスにグラミー賞をもたらしたブレイクの若き才能に惚れ込んだジョン・レジェンドがアルバム全体の監修を任せる程である。アルバムタイトル曲の‘‘Darkness And Light’’では、そのアラバマ・シェイクスからブリタニー・ハワードがゲストとして参加している事からもジョンがブレイクに全幅の信頼を寄せていることが分かる。このブリタニー以外にも今作ではチャンス・ザ・ラッパーやレーベルメイトであるミゲルとゲストには的確な人材をチョイス。最近のスタジオアルバムにしてはゲストが少なめだが、ジョン曰く「自分の楽曲に完璧に合うと思った人しかゲストに呼ばない」からだそうだ。なんとも真摯なジョン・レジェンドらしいエピソードだが、その人柄がアルバムのクオリティに反映されているのでは?ブレイク・ミルズのサウンドの効果も相まってとても大人びたブルースを聴かせてくれた。これは力作。
(DJ YU-1)

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