Bell Biv DeVoe / Three Stripes

Release Date / Jan. 27 2017
Three Stripes
あのボビー・ブラウンやジョニー・ギルも在籍していた伝説のR&Bユニット、ニュー・エディション。このニュー・エディションからリッキー・ベル、マイケル・ビヴィンス、ロニー・デヴォーの3人で結成され、それぞれの名の頭文字から命名されたグループがベル・ビヴ・デヴォーだ。彼らは1990年には‘‘Poison’’、‘‘Do Me’’といったシングルを大ヒットさせ、シーンのド真ん中に君臨していたが、かれこれ15年以上リリースから遠ざかってしまった。もうオールドファンがたまに懐かしむ程度の露出しか無いものと思っていたが、ここへ来て大復活!このベル・ビヴ・デヴォーの本当に本当に久しぶりのニュー・アルバム「Three Stripes」がとにかく素晴らしいのだ。まず今作を外見から語らせてもらうとアルバム・ジャケットのアートワークからして熱いオールドスクールを感じる。このデザインはCDサイズより12インチのヴァイナルの方が似合うと思うが、本人達も当然意識しているだろう。ここまで新譜っぽさを感じないジャケットを2017年現在に持ってくるセンスにやられてしまった。肝心の中身でもブラックミュージック黄金期の90年代へとタイムスリップ。アルバム収録の‘‘Run’’では、あのビギーのクラシック‘‘Hypnotize’’とサンプリングのネタ被りという明らかに狙ったプロダクションを披露。しかも‘‘Run’’を仕掛けた確信犯の正体はエリック・サーモンって、出てくる名前がレジェンドばっかりじゃないか(笑)他にもゲストのクレジットを確認すると、ダグ・E・フレッシュ、SWV、ボーイズ・Ⅱ・メンと90年代を感じる名前がズラリ。更にはどの曲も〔あの頃〕を感じさせる懐かしめのサウンドになっているが、この「Three Stripes」は単なる懐古主義の古ボケたアルバムでは決して無い。実は今作はニュー・エディションの道程を描いた伝記ドラマの放送とリンクするタイミングでリリースされている。そして、このドラマ『The New Edition Story』が同日放送の米視聴率でトップを獲得すると、ジョニー・ギルが自身の新作やグループとしての活動にも意欲を見せるなど、なんだか凄い事になってきた。だって、後はボビー・ブラウンさえ合流すればニュー・エディションの復活だってさ!
(DJ YU-1)

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