Angie Stone / Covered In Soul

Release Date / Aug. 5 2016
Covered in Soul
珠玉のクラシック達をアンジー・ストーン流儀で料理した素晴らしい一枚。タイトルからして小細工ナシのソウルフルなカバーアルバムとなっている。なんたって「Covered In Soul」とは清々しいくらいのド直球なタイトルだ。ここ日本でもカバーアルバムというジャンルは流行り廃りの無い優良なコンテンツとして様々なアーティストが取り組んできたが、良質なボーカルで名曲達のリメイクが聴きたいのは万国共通というところか。今作ではアンジー・ストーンのベテランならではの深みのあるボーカルにより多様な年代の名曲達が蘇っている。リードシングルとして発表したスティービー・ワンダーの名作‘‘I Believe’’を筆頭にアンジー自身のヒット曲である‘‘With I Didn’t Miss You’’のセルフカバーや、キャロルキングの‘‘It’s Too Late’’、‘‘O-o-h Child’’などベストヒットUSAよろしく怒涛の選曲を披露。なんでも今作のチョイスはアンジーのキャリアに影響を与えた楽曲達が中心だそうだ。いずれも納得の選曲であるが、ただ影響を受けただけでなく、どの曲もアンジー・ストーンというシンガーの持ち歌と呼べる域にまで昇華しているのは流石の一言。安易なカバーアルバムは蹴散らしてしまう程の存在感である。そんなカバーの中でも個人的にはボブ・マーリーの‘‘Is This Love’’が深く刺さった。同曲はレゲエシーンにおけるクラシック中のクラシックだが、見事なまでにR&B/ソウルにスイッチされているのだ。是非12インチのヴァイナルでシングルカットして欲しいくらい(笑)これ以外にも世界中で親しまれている名曲揃いなだけあって、この「Covered In Soul」でワールドツアーを回ってみても面白いかもしれない。その際は贅沢な話だが、100人程度の規模の小箱で楽しみたいなぁ・・・なんてね。
(DJ YU-1)

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