Miguel / Wildheart

Release Date / June 27 2015
Wildheart
2010年のデビュー以降、R&Bシーンでの存在感を年々増し続け、新作を待たれていたシンガーソングライターMiguel(ミゲル)の3年振りのニューアルバム「Wildheart」。ミゲル本人がR&Bの伝統的な境界や限界を超えたいと発言しているが、正に斬新な曲ばかりのジャンルレスな作品となった。今作のリリース前にはJ・コールやマライア・キャリーとの共演やビヨンセへの楽曲提供を始め、シンガーソングライターとして順調なキャリアを歩んで来たが「Wildheart」はこれまでのR&Bシーンに一石を投じる問題作?となるかも知れない。

アルバム冒頭の‘‘A Beautiful Exit’’からいきなりロック色の強いトラックにミゲルの色気のある歌声が乗るというカウンターパンチを浴びせ、シングルカットされた‘‘Coffee’’は言葉に形容するのが難しい何とも言えない浮遊感が癖になる。(Coffeeはシングルバージョンではラッパーのワーレイが参加しているが、アルバムではワーレイのヴァースはカットされている)また、ベテランラッパーのコラプトが参加した‘‘NWA’’のようなユニークなサウンドを聴かせてくれたかと思えば、あのレニークラヴィッツがギターで参加した‘‘Face The Sun’’に至っては正統派なロックにすら聴こえる。こうして活字にすると雑多な印象に感じるかも知れないが、実際に聴いてみると作品として成立している事に驚かされる。今作にとってはR&Bやロックだとかのジャンル分けは些細な事で、正に「ミゲル」という個性を楽しむのが正解なのだろう。ちなみに今作のデラックス盤では、私個人が大ファンであるDJプレミアによるプロデュースの‘‘Damned’’が収録されているが、この曲はDJプレミア感が皆無である(笑)どんなアーティストが相手でもミゲル色に染めてしまうという事か?もちろん良い意味でね。
(DJ YU-1)

PAGE TOP