Maybach Music Group / Maybach On 24s

Release Date / May. 10th 2011
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ラッパーのRick Ross(リック・ロス)がDefJam傘下、大手ワーナーブラザーズ配給にて立ちあげた自身のレーベル「Maybach Music Group」。これまでに本人の3作目「Deeper Than Rap」、4作目の「Teflon Don」を含めセールス的に成功を収めている他、Birdman, Bun B, Gucci Mane, Young Jeezyなどをゲストに09年にリリースしたTriple C’sの「Custom Cars & Cycles」リリース元にもなっている。2011年5月現在、このレーベルにサインしているラッパーはMeek Millz、Masspike Miles、Wale、Pillそして女性ボーカルのTeedra Mosesなど。いずれのアーティストも日本ではまだ知名度が低いが、確実に今後のUSラップ界を牽引する中堅となることは間違いない。さて本作は5月23日に正式にリリースされるメイバック・ミュージック・グループのお披露目コンピレーション「Self Made Vol. 1」の元音源となるミックステープ。正式コンピ盤では1stシングルの“”Tupac Back”(Meek Mill)、アルバムのハイライトとなる“”600 Benz”(Jadakiss & Wale)、“Pacman”(Pill)、“Play Your Part”(Meek Mill & WaleがラップにD.A.のChester Frenchがボーカル参加)などの押さえどころはしっかり収録されている。個人的に評価が高くなってしまうが、現在USのラジオでもガンガンオンエア中Lil Wayneをフィーチャーした“John”や“9 Piece”が収録されている点は非常に価値があるように思う。ミックステープならではのチョっとしたお遊びだろうが、Travis Porterの爆ヒット“Make It Rain”やNicki Minaj の“Moment 4 Life”、Kelly Rowlandの“Motivation” 等トラックに乗せて好き勝手にラップをかます様も悪くはない。メジャーリリース作「Self Made Vol. 1」」を皮切りにMaybach Music所属のアーティストが次々とソロ作をリリースすることが予想されるが、そのルーツとなっている音源が本ミックステープであることは確かなこと。ハードコア系のキッズはしっかりチェックせよ。

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