Big Sean / Finally Famous

Release Date / June 28th 2011
Finally Famous: the Album
本名Sean Michael Anderson(ショーン・マイケル・アンダーソン)2011年6月現在23歳の大型新人アーティスト。Kanye WestのGOOD Musicとサインを交わしDefJamからリリースを果たすだけあって、周囲からの期待は大きい。デトロイトで育った彼は学生時代に地元のラジオ局Hot102.7にてラップ・バトルのコンテストを勝ち抜き、05年にカニエの前でフリースタイルを披露するチャンスを得る。その後ビック・シャーンは2年後の07年に契約書が成立。カニエと共に出演をしたビデオ・クリップ“Get’cha Some”はHype Williamsが手掛けたことで一躍注目を集めることとなった。07年~10年までに「Finally Famous」シリーズのミックス・テープをGOOD Musicより3作リリース。Bun B, Curren$y, Tyga, Drake, Mike Posnerなど名だたる面子と共に着々と実力を養ってきた。長く付き合った「Finally Famous」(最終的には有名になったぜィ)とタイトルが示すように、ようやく夢がかないメジャーの1歩を踏み出した本デビュー作は、カニエ側も強力な制作陣とゲストで足元を固め、間違いようのないパーフェクトな作品に仕上げている。既にラップ・チャートで1位を記録した1st.シングル“My Last”は制作にNo ID、ボーカルにChris Brownを迎えキャッチーなメロディーとパーティーハードなリリックが絶妙に絡み合いカニエの仕事技がセンス良く映し出され、誰の目にも疑いのない大ヒット曲となった。後ろをしっかりと支えるボスに応えるように、アルバム中ではBig Seanの存在感に汗を握る場面も多い。ここまでのゲストを揃えると共演する新人アーティストはまずビビってしまうものだが、彼の場合は遠道をした分の経験値がモノを言う。The Dream, Roscoe Dash, Lupe Fiasco, Pharrell Williams, John Legend, Wiz Khalifa, 更にデラックス盤ではDwele, Rick Ross & Pusha Tとカニエだからこそ揃えられる面々が揃う。2011年にリリースされたラップ・アルバムの中で数少ない5つ星を獲得できる作品。今後のチャート動向にも注目したい。

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